野田・三ケ尾の森



 野田の三ケ尾(さんがお)の森と台地と田畑を走ってみました。三ケ尾は利根運河の北東部の一帯で、運河北岸のサイクリングロードからも、大きな森が見えています。以前から走ってみたかったのですが、どこをどう走ってよいか分からず、これまでは眺めているだけでした。

 それで今回は、まあいいや、迷ってみようと、三ケ尾の真ん中を貫く江川排水路の西側から三ケ尾に入りました。少し走ると方向感覚を全く失って、どこを走っているのか全く分からなくなりましたが、とにかく排水路を目印に北へと走りました。いやぁ、思いのほかすごいところですね。Googleマップのサテライトを見ると、大したことがなさげですが、実際走ると、森だらけで「ここ、どこ?」という感じで面白いです。

 森の中を走る道は、ほとんど舗装されていますが、森が突然開けて、花が咲き乱れる耕作地が現れ、そして竹林に変わるなど、変化に富んでいて飽きることがありません。この三ケ尾の森も、流山のオオタカの森などと共に、オオタカの生息地だそうです。東葛地域に残された貴重な自然ですね。大事にしなければと思います。




 江川排水路の周辺の水田も、森とのコントラストがとても美しかったです。排水路は藻が大量に発生していて、お世辞にもきれいとはいえませんが、何か大きな生き物がいるようです。あちらこちらで、チャポンという大きな水音が聞こえてきました。時折ジョギングする人とすれ違うぐらいで、誰もいませんので本当に静かでした。

 とにかく、東葛地域の中でも別天地という感じがします。ぜひ近々、また走ってみたいです。




 上記の三ケ尾の解説は、どうも看板に偽りありという感が拭えませんでした。というのも、三ケ尾の森としてご紹介したのは、どちらかと言うと斜面林です。こちらが“本物”の三ケ尾の森です。

 東葛地域にはオオタカの森、大青田の森、金山の森など多くの森が残っています。そしてどの森も、印象はだいたい皆同じです。まさに武蔵野と同様、雑木林です。ただ、この三ケ尾の森は大青田の森と同じく広い林道が通っていて、大青田の森ような不法投棄のゴミが比較的少なく(と言っても、自動車などが捨てられてありましたが)、気分がよいです。特に春先は新緑が美しいので、いい感じです。




 森の中にこんなところがありました。森の中に佇む高圧送電線の鉄塔です。下から鉄塔を見上げてシャッターを切ると、右の写真のようなちょっとシュールな絵が撮れました。自然と人工物の調和を感じたから不思議です。

 ところで、この三ケ尾の森にはオオタカの森同様、オオタカが営巣しているそうです。この写真を撮った日にはオオタカは目撃できませんでしたが、周りからウグイスをはじめ様々な鳥の鳴き声が聞こえます。こんな時は、鳥の鳴き声を聞きわけられたら、どんなによいかと思いました。



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