●焼肉仲間:K氏(味覚の確かさは私が保証します)による関西店レポート第3弾●

請来軒(十三)   味:9 CP:8総合:9+ 予算:4000円
        
住所:淀川区十三本町1-2-6 TEL:06-6309-1739 定休日:日曜  営業時間:11:00-23:00

        上肉盛り合わせ                     ハラミ塩
【雰囲気】
中華料理店のような外観。入ると長〜いカウンターが奥まで続いている。2階もあるようだ
が一階はカウンターのみ
【ロースター】
鉄板ガスロースター
【雰囲気】   2名で9600円
上肉
盛り合わせ
5000 イチボ・カイノミ・ヒウチ盛り合わせ。これぞ焼肉。「5000円位で
上肉を盛り合わせ、できますか?」と訊くとこれが出てきた。特に
ヒウチは絶品。脂が甘くうまい。イチボはあっさり柔らかで、はん
なりとした味わい。カイノミはユッケでもいけるほどの新鮮な肉で
和牛特有の風味が口内にひろがる。ちなみにヒウチとは臀部の
あたりらしいです。
ハラミ塩 1300 人生でこれほどのハラミを食べたことはない。多分、この先も出
会えそうにない。上手いとか不味いとかの次元を超えている。写
真のとおりの外見と噛み応え、風味、旨み、野性味全てがハラ
ミの最高傑作、って書けば書くほど陳腐になるのが悔しいほど。
惜しいのは味付け。頼むからJT食塩じゃない良い塩使ってくれ
〜。ちなみにいつでも置いている訳ではなく、たまたま運がよく置
いていたとのこと。そりゃ、そうそうあるわけないよなあ、こんな
の。「ジュワッとジューシー」というより「トロっとジューシー」。ジュ
ーシーさが濃い!
タン塩  630 これはちょっとした物語がある。上タン塩をオーダーしたところ、
「今日は入ってません」とつれない返事。そこで「えー、まじっすか
ー」と大ブーイングをかますと「それじゃあ、並のなかから良い部
分を選りすぐってあげるよ」と、タンがたくさん入っているトロ箱
から数枚の厚めのよさげなタンをセレクトしてくれた。しかし、値
段は並であった。このエピソードがこの店の本質のような気がす
る。採点だけではないホスピタリティもこの店の魅力。
レバ刺し  650 今回大阪肉めぐりのなかで一番美味しかったのだが、このレベ
ルなら東京でも食べられるはず。
シマチョウ  550 これは普通においしかったです。中野の「やみつき商店」レベル
といえば分かりやすいか?
テール
  スープ
 600 「量、多目ですか?」と聞いただけで容器を二つに分けてくれた
。しかも半分のはずなのに結構な量。しかし、特筆すべきは量
ではなく味。特にテールの骨についた肉の上手さったら、もう!
という感じ。とろける。

その他、生ビール(550)、ウーロン茶(300?)

【ものがたり】
 特に銘柄牛を謳ってはいないのだが聞けば鹿児島牛だそうな。
 テールスープは本当に骨についた肉が美味い。とろける感が味わえる官能的な逸品。口
の中で肉を噛み溶かしながらスープをすすると(いまいち汚い表現で申し訳ない)それはも
う悦楽ゾーン突入。
 空いている時間帯に訪問したということと東京からわざわざ来たと恩着せがましく伝えたこ
ともあってかなりいじってもらえた。こんなに焼肉屋さんで店からもてなされたことはなかった
ので相当感動。
 批判的なこと書こうと思って行ったのに返り討ちにあった。嬉しさと悔しさと心強さと〜。(2
005年11月)

           レバ刺し                      シマチョウ