(6−4 介護者の指示への反応)
 

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Q & A
@「介護側の指示への反応」の考え方

1 簡単な指示には反応しますが、複雑な指示になるとまったく通じない場合は、どうなるのですか。簡単な指示に反応すれば「1.介護側の指示は通じる」と考えてよいのですか、複雑な指示も含めて考えるのですか。 

「介護側の指示への反応」については、介護サービス提供上必要である指示に対して、その意味を理解して何らかの反応が見られるかに基づいて判断します。介護側の指示に対し、その時によって反応したり、反応しなかったりする場合は、「2.介護側の指示がときどき通じる」と判断し、頻度等を「特記事項」に記載します。

2 単身生活者で「指示への反応」を確認する方法がない場合、どのように判断するのですか。

在宅の調査対象者で介護者がいない場合等は、認定調査員の指示に対する反応も含めて判断します。
状況が変動する場合は、最も頻回にみられる状況について判断します。なお、指示が通じるかどうか判断できない場合については「3.介護側の指示が通じない」と判断します。

A指示に対して拒否する場合

1 「適切に反応する」とは、介護者の指示どおり従った場合のことですか。それとも、指示の意味を理解し、本人の「嫌だ」という意思で指示に従わない場合の反応も「適切に反応」と判断し、「1.介護者側の指示が通じる」を選択してよいですか。

介護者の指示を理解した上で「嫌だ」と答えているのであれば、「1.介護者側の指示が通じる」と判断します。

2 「介護側の指示への反応」でトイレ誘導をする際、いつも「嫌」と拒否することばが返ってきますが、介護者の指示への反応とは、その意味を理解して何らかの行動を起こすあるいはコミュニケーションが取れる等反応が見られる場合を想定しているのであれば、この事例の場合は「3.介護側の指示が通じない」と判断するのですか。

調査対象者がどのような反応をするかにかかわらず、介護者の指示が通じるかとの観点から判断します。介護者の指示を理解した上で「嫌だ」と答えているのであれば、「1.介護者側の指示が通じる」と判断します。なお、指示が通じるかどうか判断できない場合については「3.介護側の指示が通じない」と判断します。

3 介護側の指示に対して、調査対象者が聞こえない振りをしていることが明らかな場合、指示に対して反応ができないとして「3.介護側の指示が通じない」とするのですか。聞こえない振りができるということは指示が理解できているという判断で「1.介護側の指示が通じる」とするのですか。

介護側の指示に対して、調査対象者が聞こえない振りをしていることが明らかに確認できるのであれば、「1.介護側の指示が通じる」と判断します。

B心身の状況等

1 身体障害者手帳で1級(聴力レベル100db以上の聴覚障害[2級]と音声・言語機能の喪失[3級])の方について、手話のみをコミュニケーション手段とする場合、「2.介護者の指示がときどき通じる」に該当すると判断してよいですか。

「介護者の指示への反応」はその手段を問いません。

2 介護側の指示を理解し、それに対して適切に反応しますが、翌日になると又同じ指示が必要となる場合の判断について(たとえば、ごみは必ずごみ箱に入れる等)、「1.介護者の指示が通じる」ですか、「2.介護者の指示がときどき通じる」ですか。

「介護者の指示への反応」については、家族、施設・病院職員、在宅介護サービス提供者等が介護サービスを行う際の指示に対する反応ができるかどうかを評価する項目です。
指示について継続して守られているかどうかを問う項目ではありません。

(変更なし)

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