じいさんが言う事には、、
     この世は金で、何でもかんでも手に入る。腹一杯食べて、
    キレイなべべ着ていれば幸せで、お金儲けて人の価値、「なんぼかや〜」
     こんな浮世はそう永くは続かない。

     金や物によって創られた快楽享楽の一時は、いずれは地獄の釜の中、
    この世に命が在る限り、この世が地獄にならぬよう、釜の蓋をふさごうぞ、

     いまこそ先人達が汗水流した本当の喜びや、ひとの正道に振り返り
    自然と生きる命の尊さ、天の恵みに感謝する心を育もう。
 
     「きっとわかる時がくる、もう少しの辛抱だこの世が少しでも善くなるように」
    ばあさん一緒に頑張ろう。
 
   とは言うものの
     ばあさんに気づかってやることも出来ない、己のふがいなさを心の中では
    痛感していた。


         ばあさんは、
じいさんの一途な夢にほだされて、いつ咲くともわからない
    夢の後についてきた。 思えば遠くに来たものよ。

                             題名に戻る    つづきへ