「私は、タバコも吸わないのに、なぜ歯が汚いのかしら?」
こんな悩みを抱えている方は意外と多いものです。歯が黒ずんだり黄ばむ理由は喫煙だけではありません。コーヒーやお茶、ワインを飲んだだけでも、歯の色は変色します。このような変色原因を「外因性」と言います。「外因性」があるなら、当然「内因性」もあります。では具体的に、どのような理由で歯が変色するのかを、いくつかご紹介しておきましょう。
1.飲食物による変色(外因性)
表面がツルリとしているので実感が湧かないかも知れませんが、コーヒーやお茶、ワインを飲むと、歯は着色されます。
2.歯のかぶせ物による変色(外因性)
歯にかぶせた素材から溶け出した微量のイオンにより歯が変色することがあります。また、経年変化によってかぶせ物自体が変色することがあります。
3.紫外線による変色(外因性)
日光に当たって黒くなるのはお肌だけではありません。紫外線は、歯や歯ぐきまで変色させることがあります。
4.クスリの服用による変色(内因性)
永久歯が形成される時期に、ある種の抗生物質を長期にわたって服用すると、歯の成長が妨げられ変色することがあります。小中学生の頃から歯が黒ずんでいる方はこれが原因の場合が多いようです。
5.神経除去による変色(内因性)
虫歯の治療時に歯の神経を除去すると、歯の内部が変色し、黒ずんで見えることがあります。
変色の原因には、この他にも、加齢、虫歯、病気などがあります。