大津川流域の走り方



 手賀沼へ南から流れ込む大津川の流域は広大な田園地帯で、自転車で走ると素晴しい景色を楽しむことができます。この大津川流域を走る上で、分かりやすい進入口が三つあります。それぞれ「手賀沼口」「自衛隊口」「五香口」と名づけてみました。自衛隊口とは、海上自衛隊の下総航空基地方面からの進入口、五香口とは松戸市の五香十字路方面からの進入口です。それでは、まず手賀沼口から自衛隊口へ抜けるルートを紹介して、その後に五香口から大津川流域に進入するルートを紹介します。




 大津川は手賀沼南岸の西側に注ぎ込む河川です。手賀沼サイクリングロードの西側のランドマークである「北千葉導水ビジターセンター」から東へ少し走ったところに河口があります。サイクリングロードが大きく南に振れ、そこに「ヒドリばし」という橋が架かっています。この大津川を南下するには、川の西岸の道をひたすら南下するのが分かりやすいです。




 手賀沼サイクリングロードを西から走った場合、大津川に架かるヒドリばしの手前に、こんな道があります。ちょうど、ヒドリばしへと向かうためにサイクリングロードが大きく南へ蛇行する直前辺りです。サイクリングロードを降り、この道を南下しましょう。ここから先、とにかく大津川に架かる橋を左手(東側)に見て、走り続けてください。




 実は、大津川の両岸の土手は、未舗装ながら道が続いています。道と言っても、季節によっては場所により背丈以上の藪を抜けたりしなければなりません。ただ、MTBなどオフロードバイクなら走れますので、お持ちの方はチャレンジしてください。




 さて、大堀川西岸の舗装道をくねくねと走ると、やがて国道16号線にぶつかります。ここは当然、陸橋下のトンネルをくぐり抜けてください。ちなみに右の道を上がると16号線に乗れます。ここから左折して大津川に向かうと、川の土手の未舗装道に行くことができます。




 16号線をくぐって、さらに南下すると県道の柏印西線との交差点、刈込坂に差し掛かります。この交差点も直進しましょう。この交差点を右折して東へ向かうとJR柏駅に行けます。また左折して西進すると、やがて旧・沼南町の丘をアップダウンを繰り返しながら走る、サイクリングに向く道路になります。私が「手賀の丘ルート」と名づけているコースです。




 刈込坂の交差点を越え、少し走るとT字路がありますので、そこを左折してください(右折すると激坂です)。大津川から離れないように走ることを心がけていれば、迷うことはないと思います。そして、右手に名戸ケ谷小学校を見て直進すると信号機のある交差点たどり着きます。ここは直進して丘越えをする手もありますが、やはり左折しましょう。【ポイント1】

 左へ曲がろうとすると、未舗装道と舗装道が現れますが、舗装道を走ってください。その後は、突き当たりのT字路を右折して、次の突き当たりのT字路を左折する。こう書くとややこしそうですが、そんなに複雑ではありません。とにかく、このルートは大津川に付かず離れず、舗装道を走ることに尽きます。




 その先は、ひたすら東側に大津川を見て走ってください。大津川は直接見えませんが、川に架かる橋が目印になり、迷うことはないと思います。ここから先はずっと田園地帯です(トップページのPacific-18の写真もここで撮りました)。田園地帯とはいえ、大津川流域は比較的交通量が多いのですが、このルートなら自動車は少なく快適に走ることができます。




 大津川流域の南側のマップです。大津川はこの辺りで、複数の支流が合流します。そのまま素直に南下し続ければ、自衛隊基地の方面(自衛隊口)に向かえます。一方、マップ上で2箇所ある大津川の合流点のうち、北側の合流点で右折すると松戸・五香方面(五香口)へ向かう気持ちの良いルートがあります。ただ、この五香口への行こうとすると、目印になるランドマークが少なく、最初は必ず迷います。むしろ、五香口から大津川を目指した方がよいでしょう。


【自衛隊口へ向かう】


 大津川の西側の道路を南下すると、道は次第に川に近づいてきます。そして、一番近づいた辺りに、このY字路があります。実は、このY字路は自動車にとってのY字路であって、実は十字路なんです。そのまま直進できる農道がありますから、自転車ではその道を進みましょう。【ポイント2】




 農道を走ると、田園風景はさらに美しくなります。私は、大津川流域ではこの辺りの風情が一番好きです。やがて未舗装道に変わりますから、その手前を左折して大津川へと向かいましょう。【ポイント3】




 左折すると、こんな風景です。この辺りでは、大津川はさらに2つに分かれています。このまま直進して、2つの橋を渡って、突き当たりのT字路まで走りましょう。そして、T字路を右折して再び南下してください。




 ちなみに、さきほどの未舗装道を走ると、こんな風景に出会えます。私には懐かしい“山間の田園の風情”です。MTBで走る場合は、この道も走ってみてください。




 さて、橋を二つ渡り、大津川の東岸に回り込んで南下すると、かなり交通量の激しい道路にぶつかります。一見T字路のようですが、この道路を渡ってすぐ左側(東側)にさらに南下する道が伸びています。この道を走ります。交通量がありますので、横断にはくれぐれもご注意ください。【ポイント4】




 道はすぐに上り坂になり、やがて交差点が現れます。この交差点を横断したところで、道は二つに分かれますから北側の細い方の道に向かってください。上り坂が続きます。




 坂を登り切って、しばらく走ると、T字路のぶつかります。T字路の向こう側が自衛隊の航空基地です。ここが自衛隊口の終点です。




 このT字路を左折して北進すれば、これもまた田園ポタリングのコースとして最適の手賀農免農道へ向かえます。行き方については、下の地図とこちらのページを参考にしてください。また、基地のまわりを周回するのもよいでしょう。自転車は左側通行ですので、左回りに周回した方が楽ですから、さきほどのT字路を右折して走ってください。





【五香口から進入する】


 次に五香口、つまり松戸・五香十字路方面から大津川流域に進入するコースについてご紹介します。このルートは、五香から大津川に向かう方向だと、とてもシンプルで分かりやすいです。五香十字路の近くから東北に向かう分かりやすい一本道が伸びているからです。ただ、五香十字路からこの道に乗るまでが少しややこしいですので、詳しくはこちらのページをご参照ください。

 さて、この一本道ですが、最初は住宅街ですが、走れば走るほど田舎になっていきます。自動車の交通量も減っていき、どんどん快適になります。




 このルートのメインイベントです。東武野田線を越える鉄の陸橋なんですが、幅が狭く自動車一台しか通ることができません。ですから、自動車は対向車をやり過ごしてから渡ることになります。自転車で渡るときも結構スリリングです。ただ景色は抜群で、眼下には森の中を突っ切る線路が伸びています。




 東武野田線を越えると信号機のある交差点。渡ったその先は、ひたすら下り坂です。何も考えずにひたすら道なりに走りましょう。かなり気持ちが良いです。




 やがてT字路に突き当たります。でも、よく見ると、左手に直進できる道が見えています。この道を直進してください。【ポイントA】 さらに行くと再びT字路に突き当たります。ここで大津川西岸を走るルートに合流します。【ポイントB】 逆方向、つまり、ポイントBから五香口にいく場合、分かりにくいですが、手賀沼方面から走ってきた場合、大津川の支流に架かる橋を渡ってすぐのところを右折すると覚えておけばよいでしょう。

 ちなみに、この大津川の支流に沿って走ると、やはり松戸方面に抜けられます。しかし、支流の南側の道は途中で消滅しますし、北側の道は交通量が激しく、あまり走りたくありません(ちなみに、この北側の道を少し走ったところに、ラーメンの有名店『東京らぁめん ちよだ』があります)。


【大津川の土手の道】


 大津川が手賀沼へ注ぐ河口に架かるヒドリ橋のところから、大津川両岸の土手に未舗装の道が伸びています。この土手の道は冬場に、MTBやママチャリで走るなら、かなりお薦めです。特に西側の土手の道はとても気分が良いです。

 この大津川の土手の道は春から秋にかけては草茫々で、あんまり走る気にはなれません。しかし冬場は雑草もなく、土もしっかりしているので、MTBやママチャリなら快適に走ることができます。手賀沼サイクリングロードのヒドリ橋から大津川の土手に入り、走れるところまで走ってみてください。田舎のど真ん中を走っているような風情で、私なんか子供の頃によく遊んだ田舎道を思い出してしまします。



 ところで、この大津川沿いの道、夏場なら国道16号の下をくぐるところが“難所”です。ジャングルのように背の高い草が生い茂り、抜けるのが大変です。しかし冬場はご覧の通りで、何のストレスもなく通過することができます。



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