手賀沼-利根運河連絡道(大堀川ルート)

 手賀沼サイクリングロード(手賀沼自転車道)は、手賀沼の南岸だけが区間ではありません。東は我孫子市の東端の布佐地区まで伸び、利根川サイクリングロードに接続される予定です。さらに西は大堀川経由で北上し、利根運河に接続される計画です。ただ、国土交通省の大規模自転車道のページを見ると、西側は極めて非現実的なルートが設定されています。

 この手賀沼と利根運河を接続するルートは、この意味不明のサイクリングロードの“完成”を待たずとも、既に素晴しいコースがあります。私がいつも愛用しているルートで、大堀川沿いの公園、おおたかの森近くの真新しい道路、柏の葉公園と大青戸の森の緑など変化に富みます。ぜひ一度試してみてください。


【手賀沼の西端からスタート】



 手賀沼サイクリングロードの西側は以前、JR常磐線の東側、上の地図でいうとポイントA地点で途切れていました。このJR常磐線と国道6号の向こう側には、手賀沼に西から流れ込む大堀川に沿って遊歩道(大堀川リバーサイドパーク)が整備されていますが、従来ならそこへ行くためにはアサヒ飲料の工場に沿って大きく迂回するしかありませんでした。それが遂に、JR常磐線と国道6号の下を通る遊歩道が出来上がりました。




ところで、この道、あくまでも遊歩道であってサイクリングロードではありません。途中に階段があり、そこを降りて常磐線と国道6号の橋の下をくぐってから、再び階段を上る構造になっています。階段の真ん中には溝が切ってあり、その溝に自転車を通して上り降りする仕掛けのようです。ただ上りはともかく、階段を降る時は溝を通そうとすると思いっきり不安定です。自転車を担いで降りた方が無難です。

 この階段、まあ不便と言えば不便ですが、これまでの不便さを思うと何の問題もありません。これで手賀沼サイクリングロードと大堀川の遊歩道が事実上直結。大堀川遊歩道の西端はそのまま、新しくできた気持ちの良い道路につながり、つくばエクスプレス方面から柏の葉公園、利根運河を目指すことができます。


【大堀川リバーサイドパーク】



 JR常磐線と国道6号を越えて、しばらく走ると比較的広い道路にぶつかります。このまま直進して大堀川の南岸を走りたくなりますが、やがて未舗装になりますので、ロードバイクなら右折して橋を渡り北岸を走ってください。MTBならそのまま南岸を走ればいいでしょう。結構楽しいアトラクションがあります(笑)




 大堀川北岸はまったりとした遊歩道が西へ向かって続いています。自転車でも快適に走れますが、遊歩道であることに留意してください。つまり歩行者が優先です。それに途中、一般道と何回も交差しますので走りにくい上、西へ行けば行くほど舗装状況が悪くなり、最後は少しだけですがダートもあります。従ってロードレーサーなどで駆け抜けるわけにはいきませんので、ご注意ください。まあ、そんなものだと割り切って、ノンビリと走りましょう。この遊歩道には桜の木がずっと植えられていますので、花の季節はお花見気分でどうぞ。

 この遊歩道の途中、と言っても、随分西側ですが、新堤橋という大堀川にかかる小さな歩道橋があります。この橋をわたり南へ行くと柏・豊四季、流山の富士見橋方面に快適に走れるルート(豊四季ルート)があります。超ローカル・ネタですが、その方面にお住まいの方はこちらをご参照ください。


【大津川南岸】



 MTBで走るなら、大堀川南岸がお薦めです。一部舗装されているところもありますが、基本的に未舗装の道が続きます。散歩してしている人も少ないので、北岸よりストレスなく走れると思います。そして、北岸には写真のようなアトラクションがあります(笑)

 まず左の写真の坂ですが、たいしたことなさそうですが、ここを下って駆け上がると結構楽しいです。この坂、MTBで大堀川に来るたびにチャレンジするのですが、下りはともかく上りきれたことがありません。上れない坂だとは思わないのですが、失敗すると川ポチャの可能性もあるので、その恐怖からでしょうか、いまだ上りきれません。いつか成功させたいものです。右の写真のシングルトラック(笑)も、結構スリルがあります。途中、岩が露出していてハンドルを取られる上、右の斜面の下に落ちると結構厳しいです。まあ、ケガをせず、恥をかかない程度に楽しんでください。


【おおたかの森開発でできた道路を走る】



 大堀川の遊歩道の西の端に来ました。上の地図でいうとポイントBです。ここから右側を見ると交差点が見えます。この交差点からは、つくばエクスプレスの流山おおたかの森駅周辺(市野谷)の大開発に伴って作られた道路が、北西方向に向かって伸びています。ここを走りましょう。



 この道路は本当に気持ちがよいです。路肩も広いので安心して飛ばすことができます。




 しばらく走ると、つくばエクスプレスの高架が見えてきます。そのすぐ手前に信号機のある交差点がありますが、そこを左折するとショッピングセンター「おおたかの森S・C」(2007年3月オープン)や、流山おおたかの森駅に行くことができます。今回は利根運河を目指すわけですから、交差点を直進します。

 つくばエクスプレスの高架にたどり着いたら、道なりに右折します。2007年1月まではT字路でしたが、今は自動車は左折できなくなりました(人や自転車は左折できます)。




 つくばエクスプレス沿いの道を東に走ると、大堀川の上流に架かる橋を通過します。その向こうに信号機がありますので、そこを左折してください。上の地図のポイントC地点です。分かりやすく走るなら、その信号機を左折せずに直進し、軽いスロープを上ったところにある信号機を左折した方がよいのですが、ポイントCの信号機を左折した方が道に自然の趣があります。


【柏の葉公園を目指す】



 細い道を北へ向かうと、やがて道が三つまたに分かれます(写真左)。ここは右の小道に行ってください。やがて道は右に曲がり、上り坂になります。そこを走ると、写真右のような森を抜ける道になります。ここを走りきって、突き当たりを左折してください。




 左折して後、左手に森を見ながら走ると、やがて県道47号にぶつかります。ここがポイントD地点です。ここから右手を見ると信号機のあるT字路が見えます。そこまで行って左折してください。左折後すぐに、右手に青空駐車場があり、その手前を右折できる道がありますので、そこを走ってください。写真右でちょうど人が歩いてる辺りが、その道です。




 道なりに住宅街を北上します。左側には国土交通大学校柏研修センターがあります。やがて柏の葉公園を取り巻く道路にぶつかりますので、そこを左折してください。


【柏の葉公園から東大沿いを行く】



 柏の葉公園の西側を走ります。柏の葉公園の正面は東側ですが、ここは裏側の西側を走りましょう。この道路は広く、交通量もさほどではないので、気持ちよく走ることができます。そして交差点を渡って、そのまま直進し、今度は東大柏キャンパスの西側を走ります。道は狭くなりますが、交通量はやはりわずかです。また、道路の右側は幅広の歩道になっており、この歩道を走らせてもらってもよいでしょう。




 やがて道はT字路に達します。ここを右折すると、そのまま道になりに左を曲がり、再び北を目指します。


【大青田の森へ向かう】



 しばらくすると、こんな十字路に出ます。なんの変哲もない交差点ですが、耳を澄ませると数多くの自動車がエンジン音が聞こえてきます。実は、この下を常磐道が走っているのです。ここがポイントE地点です。このまま常磐道を越えて走っていってもよいのですが、ここを左折するのが分かりやすいです。左折後、最初に右折できるところで右折してください。常磐道を渡ると、いよいよ大青田の森。利根運河もまもなくです。




 常磐道を渡り、しばらく走るとT字路にぶつかります(結構、自動車が通るので注意してください)。そこで右を見ると、左折して再び北へ向かえる道がありますので、その道を走りましょう。




 突き当たりに森が見えてきます。上の地図ではポイントF地点です。この森、ものすごく大きな森です。名前が見つからないので、私は勝手に「大青田の森」と呼んでいます。この森にたどり着いたら、右折して森沿いの道を走ります。ただし、MTBなどオフロードを走れる自転車ならば、左の民家の脇をを入って森の中を突っ切ることができます。




 森へぶつかり右折すると、やがて左手に流通経済大付属柏高校の立派なサッカー施設が見えてきます。それを通り過ぎると、やがて森のT字路にぶつかります。ここを左折してください。




 左折してしばらくは大青田の森の端を走りますので、とても気分がよいです。そして、そこを抜けるとT字路が見えてきます。ここは道なりに右(北)へと向かいましょう。いよいよ利根運河です。


【大青田の森の中を走る】



 MTBバイクなら、ぜひ大青田の森の中を走ってください。ポイントFで民家の脇を入ると、すごい森の中を走れます。大青田の森は不法投棄が横行していて、森の中はゴミだらけですが、この道はよく管理されていて、とても美しいです。やがて、大青田の森の真ん中を南北に貫く道路に出ますので、ここを右折して北を目指します。




 大青田の森を南北に貫く道路です。ここを北上すると、もうすぐ利根運河です。


【利根運河へ】



 道なりに北上してくると、こんな田舎のT字路にたどり着きます。もう、どこをどう走っても利根運河に行けますが、とりあえずここを右折してください。




 まもなく、こんなT字路が現れます。ここを左折すると、ダイレクトに利根運河南岸にたどり着きます。ただ今回は、国道16号を経由するルートを紹介しましょう。




 さきほどT字路を道なりに右へ曲がっていく、こんな四つ角にたどり着きます。ここを左折しましょう。




 しばらく走ると、国道16号にぶつかります。左折して16号の歩道(自転車走行可)を走ると、目と鼻の先が利根運河です。




 ようやく利根運河にたどり着きました。写真は利根運河南岸のサイクリングロードです。この辺りは未舗装でしたが、2007年2月に舗装されました。ただ、これより西側に行くとまだ未舗装道が残っています。もちろん16号の利根運河に架かる橋を渡れば、北岸のサイクリングロードへ行くことができます(こちらは完全舗装)。



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