2007年春、花、はな、華


2007年春も、清龍院のしだれ桜、そして今井の桜など、素晴しい花たちを愛でることができました。ソメイヨシノの寿命は50〜100年で、意外に短く人の一生と同じ。きっと、これだけの花を毎年咲かせるために、エネルギーの使い果たしてしまうのでしょう。そのはかなくも美しい東葛の桜をご覧下さい。


【清龍院のしだれ桜】


 まずは、これ。流山・名都借の清龍院のしだれ桜です。実はこの桜、切手にもなったほどで超有名らしいのですが、私の家から直線距離で500mほどの近場にあるため、「いつでも行けるんだから」と今まで訪れたことがありませでした。で、初対面ですが、その存在感は圧倒的でした。

 ネットで調べると樹齢200年説と400年説がありましたが、普通のソメイヨシノで50〜100年、しだれ桜で300年ほどとのことですので、ここは樹齢200年説を採りたいです。


【今井の桜】


 いやぁーまいりました。感嘆符が三つ、あるいは五つほど付いた感じです。今井の桜、こんなにインパクトがあるとは思いませんでした。今井の桜は、手賀農免農道を南側、もう一つの手賀沼である下手賀沼につながる金山落(かなやまおとし)の提沿いに2kmにわたって植えられた桜たちのことです。ちなみに金山落の「落」とは排水路のことです。




 この今井の桜、私は手賀農免農道を何度も通りながら、間抜けなことに昨年まで全くノーマークでした。桜の季節に走っても「あんなところに桜が植わっている」ぐらいにしか思いませんでした。それが昨年9月、この金山落の提を走ってみてビックリ。すごくいい感じです。しかも、桜の木がずっと続いているではありませんか。それで、ようやく脳のシナプスがつながりました。この金山落の提の花の季節はとてつもなくすごいはずだと。

 で、今日訪ねてみて驚愕です。とてつもなく美しい。桜の木は約280本あるらしいのですが、それぞれの木に、どことなく清楚な趣があります。訪れた時には花は散り始めていましたが、それがまた美しい。はらはらと花びらが散る静けさを堪能させてもらいました。それにしても、この今井の桜、宴会をする人は誰もいません。しかも周りは田んぼしかありません。人は皆、歩きながら花を愛でています。私にとって、これは理想の花見ですね(笑)




 ところで、金山落をふと見ると桜の花が逆さに映っています。しかも散った花びらが水面に漂っています。この風情も趣がありますねぇ。しかも写真のような楽しげな橋があったりして(笑)。素晴しい。何時間いても飽きませんね。




 この今井の桜は、私にとっては残念なことに、きわどく東葛地域(柏市)ではありません。柏市の旧昭南町のすぐ南、白井市にあります。でも、この素晴しさはお薦めです。


【新川耕地の五本桜】


 さて次は、私の大好きな新川耕地の五本桜です。風格ある老木の桜が5本、土の農道の脇に凛と佇んでいます。今井の桜もそうですが、やはり桜の周りはアスファルトやコンクリートで固めるのではなく、こんな自然な風景が似合います。道端に咲いていた菜の花との“ツーショット”写真も撮らせてもらいました


【清水公園の桜】


 野田市の清水公園は桜の名所とのことですが、あまり好きな公園ではないために、ここの桜も見たことがありませんでした。確かに美しいです。写真左のしだれ桜は早咲きらしく、もう満開を過ぎていましたが、やはり見事です。




 周りを見渡すとお花見客と屋台、もうお祭り気分ですね。私は静かに桜を愛でるのが好きなので、どちらかと言うとNGなんですが、皆さん楽しげですので「これもまたありかな」と思うようになりました。


【利根運河の桜】


 利根運河の南岸、東武野田線の運河駅の東側の桜です。あの桜吹雪を引き起こした桜たちです。真打登場と言いたいところですが、やはり時期が少し早いのと、どんよりした空のため、弱々しい感じですね。ただ、ここでお花見されている方は例年同様、ドンチャン騒ぎをしないで静かに花を愛でてらっしゃるので、とてもいい感じです。


【大堀川の桜】


 大堀川の桜並木はまだ若いのですが、写真左のように一部若いなりに立派な桜があります。今日は初夏並みの気温になったそうで、まさに春爛漫の大堀川でした。


【柏公園の桜】


 柏公園の桜です。緑の中の桜、コントラストが見事です。こういうのもいいですね。


【柏ふるさと公園】


 柏公園を東に下った柏ふるさと公園の桜は今年、本当に美しかったです。この公園は、夏にはジャズフェスティバルの会場となる公園です。毎年桜が美しいなあと思いながら通り過ぎているのですが、いやぁ今年は時期がぴったり合ったのか、ひときわ素晴しかったです。

 この公園も、昼以降はお花見客で満杯となるのでしょうけど、朝だと散歩する方以外は誰もいません。ものすごい量感の桜の花と中央の芝生の空間が相まって、凄みのある美しさを演出していました。



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