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<第4章>

ボランティア採用



目指した避難所に着きました。そこは小学校です。

校門に男性数人が居並んでいて、なんだかちょっと威圧的で胡散臭い?? 印象を受けました。
私は勇気を出して、「あのぉ、ボランティアをしたいのですが、どこに伺えばよろしいでしょうか?」と尋ねました。
すると、ちょっと強面?のおじさん(後に親しくなりました♪(o^^o))がテキパキと、「グランドにある災害対策本部のテントで申し込んで下さい。」と教えてくださいました。 

災害対策本部に行き、ボランティアを志願しました。
すると受付を通じて避難所のボランティア監督でいらっしゃる同小学校の教諭が職員室から出て来られました。 
「特に資格を持っているわけではないのですが、お年寄りの方の身の回りのお世話でしたら、私にもできないことはないかと思います。」と、私にできそうなことを自己紹介代わりに申し上げたところ、「今の時期は情勢が一段落してボランティア活動も順調に機能している。だから、仮に短期間のボランティアであるなら要らないし、それに、自分のしたいことを特定されては困る。」と、その教諭にスッパリ 言われてしまいました。 
私は改めて、「仕事内容は選びません(元々“選ぶ”つもりではなかったのだけど・・ )。そして、期間は3月末までの約1ヶ月間、毎日大丈夫です。」と伝え、監督者であるその教諭の一存で、私のボランティア採用が決まりました。 
そして、身分証代わりにその場で名札を頂きました。
名札をしていることによって避難所への出入りが許可されるとのことでした。 
ちなみにその教諭、達筆でいらっしゃいました☆



クリックしてご覧下さい

 私がその教諭と会っているときに県外のボランティア・グループが来て、彼らもその教諭にボランティアの申し入れをしていました。
「あいにく、団体のボランティアは受け入れていない。」との理由で断わられていました。 
後に、同校の別の教諭から伺ったのですが、「団体のボランティア組織の場合は自分達で独走する可能性があるので、トラブルを避ける意味で個人のボランティアにしか入ってもらっていない。」とのことでした。 

私の活動時間は奇数日が午前9:00〜午後6:00、偶数日が同9:00〜同4:00と決まりました。 
ちなみに、先に訪ねたYMCAの活動時間は午前10:00〜午後5:00でしたが、仕事内容から、私にとってやり甲斐があるのは同避難所の方です。
あそこで挫折してよかったかも〜!(^m^)

尚、私の場合は活動の時間帯と期間が決まっていましたが、職業等を持つ地元在住のボランティアの場合、時間帯は自由な代わりに長期戦で活動されていました。 

P.S. 震災10周年を前に、当時 ボランティア監督を勤めておられた教諭のインタヴュー記事が Y新聞の全国版に写真付で載りました。
偶然そのコラムを目にした私は びっくり!
インタヴュー・テーマはもちろん、震災ボランティアについてでした

  

  

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