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<第9章>

ボランティアの仕事





3月当時の当避難所におけるボランティアの仕事内容は次のとおりです。 
 
@災害対策本部の受付・・・学校&神戸市災害対策本部(通称行政さんと連携 
A救援物資の運営管理および配布・・・神戸市災害対策本部(通称行政さんと連携 
B給食の分配・・・ 同上 
C仮設風呂の運営・・・連合組合(通称連合さんと連携 
D介護風呂の運営・・・ 同上 
E守衛・・・学校と連携 
Fうがい薬の設置&補給・・・医療チームと連携 
Gメンタル・ケア・ルームの高齢者のお世話・・・避難住民(通称住民さんと連携 
H単発的な作業・・・学校や神戸市災害対策本部(通称行政さんと連携 
 
@について
避難所内および周辺地域住民に役立つ情報(Cの仮設風呂の入浴整理券の配布等)を提供するインフォメイション係として、学校や行政さんとの連携でボランティアも担当していました。
私がボランティア志願のために最初に訪ねたのもこちらの受付窓口でした。
 
Aについて
各地から神戸市災害対策本部のセンター(救援物資受付窓口)に寄せられた救援物資が市内の各避難所に配布された後、避難所に詰めている行政さんがそれらの物資を管理運営していました。
ボランティアは、その在庫管理と、避難所内&周辺地域住民に物資を配布する作業を担当していました。 
 
Bについて
避難所に搬入される給食神戸市災害対策本部支給)を避難所内の住民さん用、学校の教職員用、行政さん用、ボランティア用に分配する作業を、行政さんとボランティアが連携して行っていました。
避難所への給食の搬入は、朝(朝食と昼食)(夕食)の1日2回でした。
尚、震災直後は朝昼夕1日3回の搬入だったのが、その後 効率化され、朝食と昼食は同時に搬入されるようになったとのことです。

Cについて
連合組合の支援でプレハブの仮設浴場が設置され、ボランティアは連合さんと連携して、避難所内および周辺地域住民さん達を対象とした仮設風呂の運営をしました。
 
Dについて
週1回、介護用の移動組立式浴槽を持参して避難所内の高齢者の方達に身体を洗ってあげるサービスをしていた連合さん(Cの連合さんとは別グループ)のお手伝い(湯上り後のお年寄りの方が湯冷めをしないようにと救援物資の下着を着せてあげるなど)を、ボランティアが必要に応じてしていました。
但し、担当の連合組合員さんが約15名編成で来られていたのと、介護風呂の利用者が多くなかったことから、ボランティアがお手伝いする必要は殆どありませんでした。 
 
Eについて
男性ボランティア達が学校の男性職員と連携して、学校の正門前で侵入者を監視する役割を担当していました。 
避難所には外部からいろいろな人が入ってくるとのことで、〈守衛〉というよりも睨みの効いた 防衛軍団的な存在でした。
第4章も書きましたが、私が初めて校門をくぐった時、正直、かなり胡散臭い??印象を受けたのであります(笑) 
 
Fについて
避難所内での風邪やインフルエンザ等の流行を防ぐため、ボランティアが医療チームと連携して うがい薬の管理をしていました。
具体的には、濃縮うがい薬(イソジン)を適量に薄めてペットボトルに入れ、それらのペットボトルをグランドの水飲み場や校舎各階のトイレなど、水道のあるところに設置し、定期的に補充していました。 
 
Gについて
震災によって精神的に強いショックを受けられた高齢者のお1人が、他の住民グループから離れてメンタル・ケア・ルームで避難生活をしておられました。
ボランティアは、その部屋に設置されていたポータブル・トイレの掃除、生活用水の水汲み、炊き出し部でお粥をもらって届けるというヘルパー的な役割をしていました。 
 
Hについて
いわゆるなんでも係として、ボランティアが学校や行政さんの指示でお手伝いやお使いをしていました。上記の中で私が担当したのはA、B、C、F、G、Hでした。





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