【Direct Curve 5を衝動買い】
ケーンクリークの「Direct Curve 5」を衝動買いしてしまいました。基本はVブレーキなのですが、ガイドパイプが不要でブレーキの長い方のアームにアウターケーブルをダイレクトで取り付けることができます。
それにもまして良いのが、左右のアームがリバーシブルなことです。フロントブレーキに使った場合、デフォルトでは他のVブレーキと同様、右側のアームに
ケーブルを取り付けますが、Direct Curve
5は部品をバラすことで、左側に長い方のアームをもってくる、つまり左側のアームにケーブルを取り付けることができるのです。これにより、フロントブレー
キのケーブルは、右のブレーキレバーからきれいな弧を描きブレーキ本体へとつなぐことが可能になります。
またCNC加工なので、仕上がりはとてもカッコイイです。その分、値段もビックリするぐらい高いですが…。
【Direct Curve 5の取り付け】
先日購入したケーンクリークのDirect Curve 5ですが、AttitudeXに取り付けました。単独ではかなり異形のブレーキに見えましたが、取り付けてみるとそれなりに収まりました。むしろ、リードパイプがいらない分だけ、すっきりとしたイメージになりました。
ご覧のようにフロントブレーキでは、ロングアームの位置を左にもってきています。これにより、通常のVブレーキとは反対の左アーム(ロングアーム)にブレーキケーブルを取り付けることで、ブレーキケーブルの取り回しが随分楽になりました。
ブレーキアームはCNC加工でとてもカッコいいです。ただ、ステッカーが・・・ずれているではないですか。油圧ディスク・ブレーキが買えるぐらいの価格ですから、この辺りはちゃんとしてほしいものです。
セッティングは結構シビアです。特にリアはなかなか納得できる効きや引きの軽さがでませんでした。ワイヤーの長さを短くしたり、ブレーキ・ケーブルの取り付け箇所をグリスアップしたりして、ようやくイメージ通りになりました。
ブレーキシューがKOOLSTOPであることと相まってか、ブレーキングはじわっと効く感じです。ガツンとした効きを好む方には不満かもしれません。た
だ、私はじわっとの方が好きなので満足です。3月19日のMTBコースがこのブレーキの“デビュー戦”でしたが、性能的に問題はありませんでした。
【Direct Curve 5の左右アームの入れ替え】
Direct Curve 5のアームの左入れ替えはとても簡単です。英文ですが、説明書に従って分解・組み立てをすれば、誰でもできます。
まずスプリングをとめているスプリング・ストップ・ボルトを外し、それぞれのアームの反対側につけ直します。
次にスプリングをピボットごと外します。この作業は工具を使う必要がありません。手で簡単に外せます。そして、ロングアームを左から右に、ショートアームを右から左にひっくり返し、再びピボットを取り付けます。
最後に、ブレーキシューを取り付けている部品を分解し、正しい位置にブレーキシューが正しい位置にくるようにします。作業はたったこれだけです。フロントに付けるブレーキはデフォルトだとロングアームが右側に来ますが、この分解・組み立て作業により左側にもってくることができます。
【Direct Curve 5の効用】
Direct Curve 5のお陰で、ブレーキケーブルの取り回しがフロントだけでなく、リアも大幅に改善しました。
フロントブレーキのワイヤーの取り回しは、とてもシンプルに美しくなりました。右のブレーキレバーからワイヤーがきれいな弧を描いてDirect
Curveのアームにつながっています。普通のVブレーキではワイヤー(正確にはガイドパイプ)を取り付けるアームが右にくるため、ワイヤーがS字を描く
奇妙な取り回しとなります。
もともと付いていたアビッドのVブレーキでは、リードパイプやケーブルが大きく外側に膨らんでいたために、ペダリングの際に左の太ももにケーブルが当たりました。まあ気にしなければよいのですが、ナーバスな気分のときは、気になって結構うっとうしく感じることもありました。
Direct Curve 5など眼中になかったときは、そのうちリードパイプをVブレーキバナナにリプレースすることで解決しようと思っていました。ところが、Direct Curve 5を導入することで、その問題は一気に解決しました。
Direct Curve 5でもケーブルは外に膨らむだろうなと予想していたのですが、意外や意外、ケーブルを外に膨らませることなく、取り付けることができました。お陰で、ケーブルが足に当たることもなくなり、ペダリングがより快適になりました。
【シューをセラミック用に】
マヴィックのMTB用の軽量ホイール「CROSSMAX SL」を導入しました。このホイールのリムはセラミックコーティングで、ブレーキシューがノーマルのままだと、あっというまに消しゴム状態になるらしいです。それで、セラミック用のシューを装着しました。Direct
Curve 5のシューはクールストップ製です。それでクールストップのセラミックシューを探すと色がグリーン。うーん、嫌な色だ。ということで、XTRのシューを導
入しました。このシュー、フォルダーとの相性は最悪で、強引に押し込みました。果たして次の交換のとき抜けるのだろうか、かなり心配です。
【アウターケーブルのキャップを取り外すと引きが劇的に改善】
AttitudeXに付けているVブレーキは、ケーンクリークの「Direct Curve 5」です。このブレーキは、ガイドパイプが不要、左右リバーシブルなど面白い特徴があって気に入っていたのですが、どうも引きが甘くグニャとした感覚がありました。まあ、こんなものだと思っていましたが、あることをしたら俄然、引きがカッチとしました。
そのあることとは、アウターケーブルのキャップを取り外したことです。これまでアウターケーブルにキャップをかぶせて、Direct
Curveのアウター受けに差し込んでいましたが、サイズが合わず、無理やり差し込むといった感じでした。そのため、アウターケーブルが奥まで入らず、引
きの甘さにつながっていました。
アウターケーブルのキャップを外したところ、Direct
Curveのアウター受けにピッタリと収まるではありませんか。引きのタッチも劇的に改善し、これならディスクブレーキと変わらない(そんなわけない
か)、と思うほど、気持ちのいい引きになりました。最初から、そうしておけばよかったです。
【Vブレーキブースターを装着】
シマノのVブレーキブースターをAttitudeXに取り付けてみました。実は、今までブースターの必要性を感じたことはありませんでした。ところが、
ホイールをCROSSMAX SLに取り替えたところ、前後のブレーキのフィーリングがこれまで以上に大きくなりました。CROSSMAX
SLのリムはセラミックコーティングで、フロントブレーキの制動力は確かによくなりました。一方、リアブレーキの方は、効きはほとんど変わらない感じでし
た。前後であまりにもアンバランスになったので、ブースターでも入れるかと思い立ったわけです。
シマノのカーボンブースター「SM-V950」はブースターの定番ですが、もうすぐなくなるという話もありますね。Vブレーキの時代が終わりに近づいて
いるんですね。私は、メカメカしいディスクブレーキにはどうしても馴染めないのですが。それはともかく、このデザインセンス、なんとかなりませんか。カー
ボンはともかく、表面はテカテカで、左右対称のでかいロゴ。真ん中の「V」のデザインなんか、めまいがしそうです。ただ、Direct
Curveの弧を描く形状とブースターの馬蹄形がぴったり一致して、一体化した感じで、それはそれでいい感じです。
さて、実際に付けてみると、制動力はわずかですが、よくなりました。AttitudeXのフレームはアルミですから、こんなものかなという感じです。ク
ロモリのフレームなら劇的に変わるのでしょうけど。それでも、前後のタッチの差が、これまでのイメージと同じくらいになったので、まあ満足です。
ところで、小径車であるPacific-18の方は、逆にVブレーキの効きを甘くするパワーモジュレータを
入れています。小径車は、私のブレーキングスキルのなさと相まって、不用意にブレーキを引くとあっという間にタイヤロックしてしまいます。何度か怖い目に
あったので、モジュレータでじわーとした効きにしました。当然と言えば当然ですが、自転車の車種によって、ブレーキの感覚も様々ですね。
【フレームの傷防止プロテクターを装着】
最近、MTBのAttitudeXに、こんなフレームの傷防止プロテクターを使っています。ブレーキなどのアウターケーブルがフレームにすれたままにし
ておくと、やがて摩擦で塗装が剥げ醜くなります。私は今までそんなことに全く無頓着で、塗装がずば抜けて美しいKLEINのバイクでも何の対策もとってい
ませんでした。
AttitudeXなどKLEINのバイクの塗装は、美しいだけでなく頑強でもあるので、購入後1年経った今でも、ブレーキのアウターケーブルがこすれる部分は少し黒んずんできた程度です。しかし、このまま放置すれば塗装が剥げてくるのは必定でした。
そんなときに見つけたのが、このJagwireの「Tube Tops 3G」です。アウターケーブルがフレームとこすれる部分につけるだけで、フレームの塗装に傷が付くのを防いでくれます。切れ目が入っており、アウターケー
ブルを包むように簡単に装着できます。まあ、どれだけ効果があるか分かりませんが、4個入りで700円程度なんでダメモトでつけてみました。