【クランクセットの交換】
 XTのクランクセットをAttitudeXに組み付けました。このクランクセット、とてつもなくギミックですね。クランクとBBが一体化した結果、BBの 中心が中空になっており、向こう側がのぞけます。左クランクの取り付け方法も、これまでのクランクセットのやり方とは全く異なり、ステムをフロントフォー クのコラムに組み付けるのとよく似たやり方です。ロードレーサー用のDURA-ACE、ULTEGRAのように受け入れられないデザインではありません が、そのアバンギャルドさにはちょっと驚きですね。  





【クランクセットのインプレ】
 AttitudeXに取り付けたXTクランクセット。1週間眺めた結論を言えば、やはりギミックが過ぎる感じですね。嫌いとまではいかないですが、美しい とも言えない。豊満なクランクのデザインは私の好みなのですが、特にワンのギミック感は馴染めませんね。BBも中空構造はいいのですが、何も向こうを覗け なくても・・・もっとデザインを考えてくれという感じです。

 さて肝心の使用感ですが、変速性能が上がったことは実感できました。ボントレガーのクランクセットRaceとDeore のフロントディレーラの組み合わせでは、いくら調整しても、インナーへ落とすときにかなりもたつきました。激坂で落とすタイミングを誤り、チェーンを脱落 させたこともあります。XTのクランクセットでは、ディレーラがDeoreでも結構スムーズに落としてくれます。まあDeoreとの組み合わせでは限界が ありますが。




【クランク長について】
 ボントレガーのクランクは長さが175mmもありましたが、測ってみるまで気づかず、自分の鈍感ぶりに驚いていましたが、案の定クランク長が170mm になっても感覚はほとんど変わりません。少なくとも私の場合、クランク長が165〜175mmに収まっていれば、長さはあまり関係ないみたいです。





【BBツールについて】
 AttitudeXのクランクセットの取り替えが遅くなったのは、写真のような理由からです。クランクを外しBBを抜くのは、専用工具さえあれば簡単で す。私も鼻歌交じりにクランクを外し、BBツール(BBを抜くための専用工具)を使ってBBを抜こうとして、「あれっ!」です。BBツールを差し込む溝が ありません。

 BBはボントレガー製でISISという“反シマノ”規格のものですが、BBツールもISIS対応のはず。いったい、どうゆうことよ。どうやら、このBB は外側の溝にかませるBBツールが必要なようです。ISIS対応で、そんな工具はないからとネットで探したら、4000〜5000円の工具がありました。 しかし、高い。もし、この工具が合わなかったら大損です。

 そこでAttitudeXを購入したおおやまさんに相談したところ、もっと安い工具があるとのことで、取り寄せてもらうことにしました。ところが、おおやまさんも、私が最初に使ったようなタイプのBBツールを想定していたらしく、入荷したBBツールはやはり使えませんでした。

 そのとき「あっ、そうか」と思い出したおおやまさん。おもむろに工具箱からシマノ製のBBツールを取り出し、「これで大丈夫です」とのこと。商売道具で すが、2つあるとのことなので、500円で譲って頂きました。しかしISISなのにISIS対応の工具が使えず、シマノ製が使えるとは…自転車の規格は本 当によく分かりません。

 ところで、私は何でも自分でやりたいタチなので、部品はネットで探して安いところから購入しています。ですから、おおやまさんにとっては良い客ではありません。それでも、いつも親切に対応してい頂いており、本当に感謝です。





【フロントディレーラの交換】
 フロントディレーラをDEOREからXTRに替えました。このXTRのフロントディレーラは、この前のウエムラパーツの東京でのバーゲンの際に衝動買いしたものです。いつまでも、お蔵入りさせておいても仕方がないので交換してみました。

 このXTRのフロントディレーラはDEOREとは異なり、内外のガイドプレートが肉厚、幅広なのですが、重量はDEORE並みの132gです。2005年版 から現在の形状になったようです。変速性能は確かに上がりました。クランクセットをボントレガーからXTに替えたときには、ミドルリングからインナーへ落 とす時の変速性能は上がりましたが、インナーからミドルへ上げるときの性能は今ひとつでした。フロントディレーラをXTRに替えると、この性能が劇的に向上し ました。4分の1周でカチッと決まります。

 そうは言ってもフロントディラーラですから、変速性能は2005年版のXTやLXとそれほど変わらないと思います。ただ、写真のような磨き上げられた美しさと、軽量化はすごい・・・と思って衝動買いを正当化しています(苦笑)。



【フロントディレーラの交換】
 このXTR FD-M960はトップスイングでデュアルプルです。しかも、このAttitudeXのようにシフトワイヤーが上引きの場合、セッティングがとても簡単です。取り付けバンドも下位グレードにはない高級感です。このバンド幅は34.9mmですが、AttitudeXのシートクランプのサイズは36.4mm。 正直、付くのかと心配しましたが、AttitudeXのシートチューブは下にいくほど細くなる設計のようですね。バンド幅34.9mmでピタリと合いました。それにしても、XTRの取り付けバンドはとても美しいですね。





【ペダルの交換】
 AttitudeXについているペダルが気に入らず、一刻も早く取り替えたかったので、以前から注目していた軽量のXpedo Mountain Forceを購入しました。このペダルMAG/SLは、Mountain Force上位2モデルに比べると重いですが、ロードレーサーで利用しているシマノのPD-M959より、まだ70g以上も軽いのです。コンパクト性も上位モデルより劣りますが、PD-M959や、Pacific-18で使っているPD-M540に比べると一回りコンパクトです。

 全体的に“豊満”なAttitudeXにうまく合うか疑問だったのですが、付けてみると、しっくりきていい感じです。Xpedoの上位2モデルは価格も さることながら、色がキンピカで買う気が失せてしまいます。こちらはシルバーなので、どんな自転車にも合わせやすくていいですね。 クリートをキャッチしたときの感じは、PD-M959/PD-M540がカチッなのに対して、これはバッコンとはまる感じです。

 クリートはシマノ互換のため、ロードレーサーやPacific-18に乗るときにはいているSPDシューズがそのまま使えるのも、ポイントが高いです。

【SPDシューズとの相性について】
 Xpedo Mountain Forceを導入したとき、ちょっとあせりました。うまくキャッチできなかったのです。シマノのSPD互換なのにどうしてキャッチできないのか、その原因が当初は分からず、かなり困惑しました。

 実は、その問題の根本は、ビンディングの前の金具の幅が広すぎることにありました。私のSPDシューズ(シマノ製)では靴底が干渉して、うまくキャッチ できなかったのです。結局、靴底を少し削ることで問題は解決しました。でも、それなら説明書に分かるように書いてほしかったですね。

【Xpedo Mountain Forceの問題点について】
 Xpedo Mountain Forceは、とてもコンパクトで、かつ軽量なので気に入っていたのですが、基本性能の面でMTBに付けているのが辛くなってきました。

 というのも、このペダル、クリートのキャッチに難ありなのです。振動の少ない舗装道路だとよいのですが、オフロード、特に山だと、うまくクリートをキャッチできません。ロードレーサーやPacific-18に付けているシマノのSPDペダルのキャッチしやすさに比べると、月とスッポンです。

 MTBのペダルがキャッチしにくくて、ロードを走るバイクのペダルがキャッチしやすい。これでは本末転倒なので、ロードレーサーに付けているシマノのPD-M959をAttitudeXに持ってこようと思います。




【PD-M959を移植】
 ロードレーサーのantares202のペダルにPD-A540を導入したので、それまで使っていたPD-M959をMTBのAttitudeXに移植しました。いやぁー良いです。さすがSPDペダルのフラグシップモデルです。やはりPD-M959はMTBに装着してこそ真価を発揮しますね。

 何が良いかというと、土の上でのクリートのキャッチしやすさです。土手を下り降りる時に試してみましたが、簡単にキャッチできました。これまで使っていたXpedo Mountain Forceはクリートのキャッチに難ありで、山ではなかなかキャッチできず、イラつくことが結構ありました。

 このPD-M959だと、極めて簡単。全くストレスがありません。最初からMTBに使っていればよかったです。ちなみにXpedo Mountain Forceはとても軽量なので、折り畳み自転車のPacific-18に譲ることにしました。




【デカペダルを装着】
 SPDペダルに替えて、wellgoのデカペダル「MG1」を装着しました。  私のスポーツバイクは、すべてSPDペダルを取り付けていました。しかし以前、自転車かんさんに御前山のMTBツーリングに連れていってもらった時、下りがSPDペダルでは歯が立たず、自転車かんでデカペダルを買ったのでした。

 その後、山に行く機会がなく、すっかり忘却の彼方に。ところがAttitudeXで美術館に行く機会があり、クリートのコツコツ音は厳禁とのことなので、このペダルを思い出し履き替えました。ようやく利用する機会が巡ってきたわけです。それにしても、山でなく町で使うことになるとは、思いも寄りませんでした(苦笑)

 さすがデカペダルですね。こいだ際にSPD以上に安定するような感じです。ただ、ピンを打ってあるので、生足に当てるとかなり痛いです(苦笑)



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