【チェーンリング】
 Pacific-18の本来のチェーンリングは56T(当時はBD-1と同じでしたが、2002年モデル以降は54Tになったようです)。最初は良かったのですが、やがてもう少し重いギアがほしくなりました。

 そこで、まずBD-1純正オプションの60Tを導入しましたが、アルミのボリッシュのチェーンカバーがあまりにギミックしているのに閉口し、今のチェーンリングに変えました。このチェーンリングはCT'さんに特注した60Tのものです。といっても、ゼロからデザインしたものを頼む力量は、私にないためサンプルを基に、イメージに近いものを作ってもらいました。ブラックアルマイト加工で仕上げてあります。

 デザインは見ての通り、クランクのスパイダーアームを取り巻く内輪が大きな特徴です。多段化すると、内側のギアのリングとの関係でデザイン面で美しくない可能性がありますが、この自転車はフロント・シングルで十分と思っているので、シングルでの美しさ、好みを追求しました。

 ちなみ、クランクはノンブランドのカーボン製、ペダルはシマノのMTB用、BBはロード用のものを使っています。


 


【BBについて】

 チェーンリングやクランクを替えたときに、BBもXTからアルテグラのフロントダブルのもの(BB-6500)に変更しました。XTのBBは純正オプションの60Tを導入したときに使ったものです。XTのときはBB軸長がうまく合わないらしく、ローギアでカラカラ音に悩まされました。このカラカラ音はBD-1名物とも言われているもので、BBの軸長がBD-1系のバイクの最大の課題です。特に私の場合、一番ローギアに入れたとき、ペダルを反対に回すとトップ側に脱落しました。BB軸長の関係でチェーンラインが外に出すぎていたのでしょう。

 アルテグラのフロントダブル用のBBに替えたところ、この問題は完璧に解決しました。チェーンラインが内側に寄り、ベストの位置になりました。ローでもトップでも気持ちよく変速できますし、ペダルも回せます。上の写真は、一番ローに入れたときの状態です。チェーンがチェーンステーのスイングアームにかなり近づきますが、こすることはありません。フロントシングルなら、アルテグラに限らずロードのフロントダブル用が最も良いでしょう。ちなみに、BBの軸長は109.5mmです。

 当然のことですが、BD-1でフロントをダブルにするなら、ロードのBBはフロントトリプルのものでないと使えません。





【クランク】
 このカーボンクランクは、カーボンパーツを専門的に扱っているピローバイクスドットコムから購入しました。ブラックアルマイトのチェーンリングに合うクランクを検討しているうちに、「ブラックにはブラックでしょ」ということになり、どうせならカーボン製を導入しようと思い購入に至りました。このクランクはロード用のノンブランド品で、余計なロゴが入っていないため、カーボンがよく映えてグッドです。

 ところが、購入直後にクランク脱落という大事件が・・・

【ペダル】
 私のPacific-18(BD-1)のペダルは今、SPDのPD-M540です。このペダルはシマノのSPDの中で、最もコストパフォーマンスが高いのではないでしょうか。デザイン的にも無骨でなく、折り畳み自転車に導入しても全く違和感がありません。

 このペダルは、シマノのMTB用のフラッグシップモデルのPD-M959と全く同型のデザインです。実は、ロードレーサーにはこのPD-M959を使っています。SPDサンダルを使いたいこともあり、ロードレーサーにもMTB用を使うことにしました。

 ロードレーサーを買ったころはPD-M959しかなかったのですが、その後PD-M540が登場、価格は定価ベースでPD-M959の2分の1です。ちょうど、Pacific-18もビンディングペダルを導入しようと思っていたので、思わず買ってしまいました(やはり衝動買い!)。

 このPD-M540は、街乗りではPD-M959と性能面でほとんど差を感じません。材質感が少しちゃっちいくらいです。とてもお買い得で満足していますが、逆にPD-M959は高すぎと思ってしまいます。





【SPDペダルをフラットペダルにする小物】
 KLEINのAttitudeXに付いていたSPDペダル、M505にちょっと面白い小道具が付属していました。クリートのようにはめ込むと、フラットの 普通のペダルのようにスニーカーなどでこぐことができます。まあ自分で使うことはないのですが、他の人に試乗させてあげるとき有効でしょう。

 というわけで、Pacific-18に付けているSPDペダル、M540に付けてみました。とてつもなくダサいですね。でも、この付属品はよいアイデアだと思います。シマノがもっと洗練されたデザインのものを作ってくれたら、片面だけSPDのようなペダルは不要になりますね。




【Xpedo Mountain ForceをMTBから移植】
 MTB のAttitudeXに付けていたペダル、Xpedo Mountain ForceのMAG/SLをPacific-18に移植しました。AttitudeXにロードレーサーのAntares202に付けていたシマノのPD-M959を移植したことに伴う“玉突き人事”です(笑)。

 このXpedo Mountain ForceのMAG/SLは、PD-M959よりも70g以上も軽くてコンパクトといった優れた特徴がありますが、オフロードでのキャッチに難ありでした。さらにPacific-18へ移植する際に、右ペダルにガタがあるのに気づきました。構造上、玉当たりを調整できそうもなく、このガタはどうしようもありません。

 PD-M959より高額なのに、これではねぇ。ちょっとがっかりです。でも、ロードを走るPacific-18なら、ノープロブレムです。コンパクトなデザインは折り畳み自転車に合っていますので、しばらく使うことにしましょう。なお、これまでPacific-18に付けていたPD-M540はお蔵入りです。





【Pacific-18のペダルを交換、久しぶりのトークリップですが・・・】
 久しぶりに折り畳み自転車のPacific-18のペダルを交換しました。前日の土曜日にれになってしまい、履くことができなくなったからです。それで、SPDペダルから普通の靴でも踏めるペダルに交換したわけです。

 取り付けたのは三ケ島の「MT-E EZY」で、トークリップを付けています。実は、このMT-E EZYはPacific-18にSPDペダルを導入する前に使っていたものです。しかし、久しぶりにトークリップを使ってみると、とてつもなく違和感がありますねぇ。

 ペダルから足を離すと、トークリップ側が重さで必ず下を向きますから、はめるときにはいちいちペダルをひっくり返さなくてはなりません。SPDペダルに比べて面倒くさい上、結構怖いです。以前はそんなこと思わなかったのですが、SPDペダルに慣れるとトークリップは使えないですね。SPDシューズが乾く来週には、再びSPDペダルに戻します。

 ところで、このMT-E EZYですが、三ケ島ご自慢のEZYシステムというやつで、ペダルレンチやアーレンキーといった工具を使うことなく、簡単に着脱できるペダルです。実は、 EZYシステムのペダルとしては、折り畳み自転車に定番の「プロムナード EZY」も一時使っていました(こちらはトークリップを付けられません)。

 このワンタッチで着脱できるEZYシステムは、輪行バックに自転車を入れる時にペダルを簡単に外すことができますので、輪行バッグに入れた時にペダルが出っ張らず便利、との触れ込みでした。「これはすごい!」と思ったのですが、実際には別にペダルを外さなくても輪行時に出っ張って困ることもなく、無意味な機能でした。それどころか、簡単に外せるため駐輪の際にペダルだけ盗まれるリスクもあります。余計な機構が付いてる分だけ重くなりますし、はっきり言って私にはアイデア倒れでした。

 思わぬアクシデントで、久しぶりにトークリップやEZYシステムを使ってみた訳ですが、結局のところダメダメでした。これで、このペダルの永久お蔵入りは決定的です。ちなみに、ペダルのサイドに付けているボルトは、MT-E EZYにはペダルをひっくり返すための、いわゆる蹴返しがありませんので、蹴返し代わりに取り付けたものです。



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