(7  問題行動)
 

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特記事項 記入例

ア.物を盗られたなどと被害的になることが

「1.ない」

  • 老人クラブの旅行で、財布を盗られたと騒いだこともあったようだが、数ヶ月前のことであり、その後は訴えなし。

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「2.ときどきある」

  • 自分で服や物をしまった場所を忘れ、探し出せないときには誰かに盗られたと訴えることが月に1〜2回ほどある。

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「3.ある」

  • 自分の妻が他の人の所に行っているなど、妻の話で被害的になっていることが多い。

  • 物を取られた、誰かに叱られるなどの訴えが毎日のようにある。

  • みんなが優しくないからと「死んでやる」と被害的になり、実際、3日間外でふらふらしたり、友達のところで隠れ、実際に探しているか、試している時もある。

  • 水の中に「嫁が毒を入れた」「○○が毒を入れた」と2〜3日続けて訴える。 

  • 留守中に近所の人が、家に入って「お金をとっていった」「ものを持っていった」などの訴えが頻回にあり、ヘルパーも訪問で「物がなくなった」と騒がれるため、現在は2人1組で訪問している。

イ.作話をし周囲に言いふらすことが

「1.ない」

  • 作話ではないが、自分の都合の悪い時は「そんなこと言っていない」と言う。

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「2.ときどきある」

  • 物を盗られたと思いこんだら、そのことに執着し感情が不安定になり、周囲に言い散らすことが月に2回ほどある。

  • 実際にはそのような指示はないにも関わらず、 「○○病院へ行って診てもらいなさい」と医者に指示されたと家族に話し、本人の作話で息子夫婦が振り回されることが頻回にある。

「3.ある」

  • 被害的なことを言ったり、不安なことを言うが痴呆により会話は繋がらない。

  • 娘が買い物や通院などに連れて行っても「車に乗せてもらったことはない」「子供達は優しくない」などとうそを言いふらす。3回は万引きをして、警察のお世話にもなったが「2男の嫁が悪いから、私もこんなことをする」と全ての行動を人のせいにする。

  • 自分が被害的な話を、近所または来客者に話すため、近所の人も嫌がり、最近はあまり寄りつかなくなった。

  • 夜中に別居している孫が帰ってきたと騒ぎ、2階の部屋まで探しにいったり、突然、洗濯を始めたりすることが週に2〜3回程度ある。

ウ.実際にないものが見えたり、聞こえることが

「1.ない」

  • 半年くらい前に、猫が部屋に入ってきた。追い出して、助けてとドアをたたいていたりなどと実際にはないことを許していたが、最近、いきがいデイサービスに通うようになり、落ち着いてきている。

  • 退院後は訴えがないが、入院中は誰もいない部屋の隅っこに知らない人が立っているとの騒いだことがある。 

「2.ときどきある」

  • 妻には見えないが、たまに「今どこかの人が来ていたね」という事がある。

  • ベッドの上に虫がいる等の話をすることがある。

  • 夢を見るのか、亡くなった夫が迎えにきた。山奥へ連れて行かれたなどと言うこともある。

「3.ある」

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エ.泣いたり、笑ったりして感情が不安定になることが

「1.ない」

  • 血糖値が高くなり、食事の制限を本人に言うと、大声で怒り、泣く。本人は食べることが好きで、制限をされると楽しみを奪われた理由があるため、感情の不安定にはチェックはつけなかった。

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「2.ときどきある」

  • 昔住んでいた所の地名を聞いたり、家族に会ったりすると突然泣き出したり、帰りたいと言って喚いたりする。

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「3.ある」

  • ふさぎ込んだり、涙ぐんだりすることが多い。

  • 毎晩、晩酌をしているときに、テレビを見て美味しそうな物が出てくると「ワーッ」とわめくような大声を出す。家族は不快に思っているが仕方ないとあきらめている。

  • 在宅時も、来客者との会話中に感情が高揚し、血圧が上がるといった状態がみられ、家族に対しても一度拒否したことに対しては感情の高揚がしばらく押さえれないことが頻繁にある。

オ.夜間不眠あるいは昼夜の逆転が

「1.ない」

  • 足の痛みで眠れないことがあるが支障はない。

  • 眠剤内服しているので長い時間眠れないということはないが、本人の訴えは「寝ていない」という。

  • 全盲のためか、朝・夜の勘違いがある。また、夜間不眠になることもあるが、日常生活に支障はないため、チェックはつけなかった。

  • 家族や日常生活に支障があるわけではないため、項目にチェックしないが、週に1回程度眠れずに朝まで起きていることが、最近あるとの訴えあり。

  • 退院後、訴えはないが入院中は昼夜逆転して行動することがあった。 

  • 夜中の2時3時頃に目覚め、入浴や洗濯をおこなうが、この状態が本人にとって生活のリズムをなっており、日中も昼寝していること多いが、家族も負担としていないため、「ない」と判断。 

  • 妻が生きているときは、自分の要求に対して直ぐに答えてくれないとき、大声を出したり、「バカヤロー」などと怒鳴ることもあったが現在はそのようなこともなく、隣近所、デイサービスでも同様のことはない。

「2.ときどきある」

  • 夜中に起き上がり、仏壇のお供えを食べることがある。起きる時に妻を起こしてしまうこともあり、寝不足になる。

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「3.ある」

  • 夜間眠れないと言い、起きて寮母室まで来ることが週に何度もある。

  • 夜間、目が覚めて昼夜の理解が出来ず、騒ぎ出すことが頻回にある。

  • 医師の処方した睡眠剤により、昼間うとうとし、夜9時頃、毎晩起きてくる。家族は負担とはしていないが、定義より「ある」と判断。

  • 医師の処方した睡眠剤使用するも、夜眠れず、家族に対して訴えることがある。(毎日)

  • 昼夜逆転では無いが、前述の頻回の排尿により、妻が不眠傾向でもあり、家族の生活に支障があるため「ある」とする。

カ.暴言や暴行が

「1.ない」

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「2.ときどきある」

  • 妻に対して手を挙げるが手が思うように動かないため、言葉で威嚇するように怒鳴ることがある。

  • 同室の痴呆症状で徘徊のある人へ、大声で怒鳴ったり、手を挙げることがある。

「3.ある」

  • 痴呆のある自分より、弱い立場の者に対して大きな声で怒鳴ったり、頭を叩いたりすることがよくある。

  • 気に入らないことがあると、妻に対し乱暴な口調になる。暴力はないが、来客者が帰った後もその人のことについて暴言を吐くため、家族も不快である。

キ.しつこく同じ話をしたり、不快な音を立てることが

「1.ない」

  • 去年、何度も同じ話をしていたが、現在は全くなくなった。話をしなくなった。

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「2.ときどきある」

  • 本人話し好きで、面接中も同じ話を何度も繰り返している。家族はなるべく聞いてあげるようにしているが、同じ話しをするため、毎日じっくりきいてあげることはなかなかできない。人が遊びに来た時に、繰り返し話しをしているため「時々」と判断した。

  • 言葉がハッキリせず、何を言っているのか聞き取りずらいが同じことを繰り返し話している様子。

  • 家族が他の話をしていても、それが自分の話ではないかと思いこみ、家族に問いただすことがある。(1週間に1回程度)

「3.ある」

  • 調査時も何度も昔の話を繰り返したり、気になることを妻に聞いてきたりしている。

  • 亡くなった息子の嫁の父親のことを「元気かい?」と何度も聞き返す。

ク.大声をだすことが

「1.ない」

  • 血糖値が高くなり、食事の制限を本人に言うと、大声で怒り、泣く。本人は食べることが好きで、制限をされると楽しみを奪われた理由があるため、感情の不安定にはチェックはつけなかった。

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「2.ときどきある」

  • 血糖値が高くなり、食事の制限を本人に言うと、大声で怒り、泣く。本人は食べることが好きで、制限をされると楽しみを奪われた理由があるため、感情の不安定にはチェックはつけなかった。

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「3.ある」

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ケ.助言や介護に抵抗することが

「1.ない」

  • 性格的に頑固な面もあるが、日常生活に支障はない。

  • 経管栄養の管を抜いたりするので、左手は抑制されている。そのため、問題とはなっていない。

「2.ときどきある」

  • 介護職の話を聞き入れようとせず、「聞こえない」と言いながら介護者から遠ざかることがある。

  • 手を挙げることはないが、時には顔をしかめたり、手を振り払ったりする抵抗がある。

  • 説明しても理解ができないと、手を振り払ったり、険しい表情で介護者を睨みつける。

  • 看護職が本人の性格を理解し、なるべく機嫌を損ねないようにしているが、それでも月に2回程度、介護に抵抗し、大声をあげることがある。

「3.ある」

  • 身体を拭くことを嫌がる。入浴サービスの利用に関しても強く拒否しており、調査時も「お風呂には入らない」としきりに話す。

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コ.目的もなく動き回ることが

「1.ない」

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「2.ときどきある」

  • 車イスで廊下を徘徊し、行き先を訪ねても要領を得ない回答をする。

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「3.ある」

  • 目的もなく施設内を歩き回っている。転倒の危険があるため、保護帽を使用し常に見守っている。

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サ.「家に帰る」等と言い落ち着きがないことが

「1.ない」

  • 以前は「家に帰る」と言い、施設内をうろうろしていることが頻回にあったが、家族の方に定期的な外泊を依頼し実行してからは落ち着いている。

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「2.ときどきある」

  • 10月9日に病院から、家に帰ろうと出たところを取り押さえられる。今まで入院した病院でも、過去2回同じようなことがあったようである。

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「3.ある」

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シ.外出すると病院、施設、家などに1人で戻れなくなることが

「1.ない」

  • 以前は1人で外に出て家に戻れなくなったことがあるが、最近は、本人も心がけているため、迷うことはなくなった。

  • 外出時は必ず付き添っているため、現在はそのようなことは無くなった。

「2.ときどきある」

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「3.ある」

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ス.1人で外に出たがり目が離せないことが

「1.ない」

  • いつも、外に出ようと施設の玄関付近にいることが多いが、職員が見守っているため実際に出ていくことはない。

  • 退院後はないが、入院前、夜間に自室の窓から抜け出し、近くの川まで歩いて行き、家族が迎えに行っても「死にたい」と訴え、その場を動かないことが月に2回ほどあった。

  • 「家に帰る」と一人で外に出たがり、目が離せないことが頻回にあったが、家族の協力を得て定期的な外泊をすることで落ち着いた。

「2.ときどきある」

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「3.ある」

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セ.いろいろなものを集めたり、無断でもってくることが

「1.ない」

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「2.ときどきある」

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「3.ある」

  • バスタオルなどの洗濯物などを持ち歩き、介護職に注意されることが頻繁である。

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ソ.火の始末や火元の管理ができないことが

「1.ない」

  • 火は本人も触らないようにしている。

  • 施設内では手の届く範囲に火を使う場所はない。

  • 夏ごろ、妻が味噌汁を温めることをお願いすると、ガスに火をつけたまま、その場から立ち去ってしまい、以来、火の始末は頼んでいない。

  • 以前は、鍋を焦がすなど火元の管理ができずに家族から怒られることも数回あったが、現在は注意している。

  • 昨年、1度だけ火の始末で危ないことがあったようだが、夫から怒られ、現在は注意して傍を離れない。

  • 鍋を焦がす、ガスをつけっぱなしにするなどの行為が以前は見られたが、現在は家族が注意し、使わせないようにしている。

  • 夫が生存時は火元の管理ができず、たびたび鍋を焦がすなどし、注意受けることも少なくなかったが、現在は一人暮らしで本人も特に気をつけているため、そのようなことはない。

  • 火の始末を行えないため、ストーブは家族が管理。靴下、ビニール袋等を焦がすため、冬でも室温は10℃に設定されている。

「2.ときどきある」

  • ストープを消したつもりでいて、日中、汗だくになり、窓を開けたりするようなことが時々あるため、嫁が時々来室し、ストーブのチェックをしている。

  • 月に2〜3回、鍋を焦がしてしまうことがある。なるべく焦げないようにガスから離れないように、注意しているが、よく焦がしてしまう。

  • ストーブの扱いが行えず、消火が完全に行えないことが月に1〜2回あるため、家族も目を離せない。

  • タバコを根元まで吸いすぎ、指が焦げたり、灰をズボンの上に頻繁に落とすため、ズボンが穴だらけになっている。

  • 鍋を焦がす、ガスをつけっぱなしにするなどの行為が月に1回程度みられる。

「3.ある」

  • タバコの火がついたまま、うたた寝をして、洋服やパジャマに穴があいている事が頻回にある。

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タ.物や衣類を壊したり、破いたりすることが

「1.ない」

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「2.ときどきある」

  • 不穏なときに自分の着ている物を破ることがある。

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「3.ある」

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チ.不潔な行為を行うことが

「1.ない」

  • 便に手をつけていたり、ゴミを持ち歩くことがあるが、頻度的には月に1度有るか無いかなので「ない」とした。

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「2.ときどきある」

  • オムツ内に排便あった場合、月1〜2回程度、便をもてあそぶことがある。

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「3.ある」

  • 排便失敗時に、汚れた下着、シーツ等を自室に隠すことが週に1回ほどある。

  • 排便後のオムツを自分で外し、後始末を行おうとするが、できないためにそのまま放り出し、その便を踏みつけて歩き回るため、居室内に便が散乱する。

ツ.食べられないものを口に入れることが

「1.ない」

  • 2ヶ月ほど前に、菓子の乾燥剤を口にいれることがあったが、その後、看護職が注意して見守りを行っているため、問題はない。

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「2.ときどきある」

  • ぬいぐるみの耳やバスタオルを夢中になってしゃぶる。「味がしない」「塩気がない」と言う。

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「3.ある」

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テ.ひどい物忘れが

「1.ない」

  • 朝話したことも、お昼には忘れてしまうことがある。しかし、耳が遠いため返事はしているが聞こえていないためかもしれないと家族。はっきりと確認がとれないため、チェックはせず。

  • 家族の留守中に受けた電話も、用件は忘れることもあるが、誰からかかってきたかは伝えることができるため、家族も支障があるとはとらえていない。 

  • 置き忘れ、しまい忘れなどがたまにあるようだが、夫に指摘され思い出すなど、日常生活上、特に支障となるほどではない。

「2.ときどきある」

  • リハビリに眼鏡が必要であり、準備をしていたつもりが忘れてしまったり、そのようなことが、月に数回はある。

  • 現金のことや、息子が戻ってきていないにも関わらず、息子に会うという言動がある。

  • しまったものが出てこない、今置いたものがどこにいったかわからなくなるということが月に1〜2回ほどある。

  • 朝話したことを忘れてしまう。以前は目が見えなくても、置いたものはしっかりと覚えていたが、現在はすぐに忘れてしまうことが多くなった。

  • 字を忘れてしまう、デイケアの回数が分からなくなる、何をしに来たのか忘れるなど、頻度的にはまだ少ないようだ。

  • 置き忘れや、しまい忘れなどが1月に2〜3回の頻度で現れる。

「3.ある」

  • その場では納得するが、すぐに忘れてしまう。物忘れは、顕著であるとのこと。

  • さっきまでしていたことを忘れ、どれを出したのかわからなくなる。しまい忘れがある。電気のつけっぱなしか目立つ。

  • 今言ったことも、すぐに忘れてしまう。ストマの処置をしたばかりなのに、すぐにまた交換して欲しいと言ってくる。

  • 物忘れは顕著である。調査員の名前を何度も確認したりしている。食事を食べたかどうかも忘れてしまうことがある。

  • 忘れないようにと紙に用事を書いておいても、その紙をなくしてしまったりする。電気料金の支払など、払うのを忘れてしまい、嫁などから指摘があって、慌てて支払いに行ったりしている。

  • 置いたものを忘れてしまい、探しても見つからない。話をしていても、食い違うことがある。

  • 遠くにいる息子夫婦が遊びに来ると話をしていても、息子だけが来ると思っていたり、何度説明しても忘れてしまうことがあったりする。

  • 手に乗せないと、薬を飲むのを忘れ。今話したことを忘れる。水を出しっぱなしする。服の着方を忘れるなど。

  • 2日に1回の頻度で、上着の上にパジャマを着たり、脱ぎ忘れたりなど、衣服の着脱で着ているんだか着ていないんだかわからなくなることがある。 

  • 火の元同様、台所の水道の水を出出しっぱなしにし、家族に注意されることが週に2回ほどある。

  • 週単位の日程を全く覚えていない。デイサービスの日程も忘れるため、家族がいないときは、朝方、デイから電話を入れてもらっている。

  •  食事をしたことを忘れ、催促を行ったり、数時間前の来訪者に全く覚えていない。 

(変更なし)

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