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<第17章>

仮設風呂



ここから、仮設風呂の運営(第9章C参照)についてお伝えします♪ 
 
水道が復旧した3月初めになり、連合組合の支援でプレハブの仮設浴場(2浴槽/灯油式/○林組製)が避難所に設置されました。
開場時間は毎日13:30〜21:00で、偶数日が「男湯」、奇数日が「女湯」。
各自の入浴時間は着替え込みで30分。
一度に浴槽に入ることができる定員は大人5名
(子供2名=大人1名)。
入浴整理券制(無料/避難所および周辺地域の住民対象/避難所内の災害対策本部が発券)
これらのルールの下、立ち上げの1ヶ月間を連合さんとボランティアが運営に携わりました。 

それで私は「「女湯(奇数日)」のアシスタントをしました。 

3/末になり、4月から住民さんが仮設風呂を自主運営されるのに備えて、引継ぎ用に女性アシスタントの作業マニュアルを作りました。
それを↓に紹介させていただきます。 

【女性アシスタントの作業マニュアル】   
※ ●の項目は開場前&浴室に入浴者がいないときの作業で、 ○の項目は開場中&入浴者がいるときの作業

●浴槽の湯面を、必ず浴槽内のお湯の噴出し口よりも上に保つこと(湯面がその線を下回るとボイラーが故障するため)。 
浴室の利用者が途絶えたら、浴槽の湯量と温度をみて(櫂でお湯をよくかき混ぜた後に温度計で検温)、必要であれば水orお湯(ポリバケツ内にあらかじめストックしてあるもの)を足し、浴槽に蓋をしたうえで、お湯が沸き過ぎないよう、浴室内にある湯沸しボイラーのタイマーを調節する(タイマーは最長1時間で、その時間になると自動消火)。 
適宜、排水口を掃除する。 
適宜、バスマットを取替える。 
 利用者から入浴整理券を回収する 
 利用者に以下の注意事項を伝える(災害対策本部でも伝えていることを念のために) 
   ・各自、タオル、シャンプーを持参すること 
   ・浴槽に入る前に、必ず石鹸で身体を洗うこと 
   ・お湯の温度に応じて、各自で湯沸しボイラーのタイマーを点火or消火すること 
   ・湯面を必ずお湯の噴出し口よりも上に保つために、入浴中は蛇口の水を少しずつ出したままにすること 
   ・浴槽内のお湯の噴出し口に近づかないこと(子供や高齢者の方には周囲の大人が注意してあげること) 
   ・垢すくいは、備え付けのネットを使って各自ですること 
 利用者に入浴時間(着替え時間込みで30分)を守ってもらうため、制限時間の残り10分前と5分前の2回、浴室の人に時間を知らせる。 
 高齢者の入浴には特に注意する。浴室で居合わせることになった周囲の利用者に看視を依頼したり、アシスタント自らも時々様子を見る。 
 入浴中に気分が悪くなった人が出れば、避難所内の医療チームに通報する。 
 
ボランティアの私がしていた仮設風呂に関する作業内容は以上のとおりです。 
13:00〜18:00の時間帯を私が、18:00〜21:00を宿泊の女性ボランティアがしていました。
彼女が避難所を去った後は、女性の避難所住民さん達が18:00〜21:00の時間帯を担当してくださいました。 
 
ボイラーの湯沸し、風呂掃除、仮設風呂の戸締り等の管理は連合さんが担当され、毎日13:30の開場時刻に間に合わせるため、1チーム3〜5人編成で午前10:00〜11:00に風呂掃除&浴槽の水張り、11:00〜13:00に湯沸しの作業をしておられました。 

仮設風呂担当の連合さん達は、皆さん 鉄鋼関連企業の方達でした。 
私の想像ではありますが、彼らはボイラーのプロフェッショナル、つまり、危険物取扱いの資格をお持ちでいらっしゃったのではないかと思います。 

  

  

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