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<第25章>

お好み焼き



ここでは【炊き出しのお手伝い】の、避難所住民さんによるお好み焼き編についてお伝えします。 
 
この「お好み焼き」、卒業式当日に卒業生へのプレゼントとして、避難所の住民さん達が“一入の思い”で企画されたものでした。
当日までに住民さん達が準備をされたものを紹介します。 

大きな鉄板2枚・・サイズはわからないのですが、鉄板1枚につき35枚のお好み焼きが焼ける大きさ。 
ガスコンロ4個? 
1300枚分のお好み焼き用生地(小麦粉、キャベツ、卵、干しエビ入りの生地が40〜50リットルサイズのポリバケツに数杯)
刻みネギ、ソース、鰹節、青海苔、紅しょうがなど

当日 “猫の手”として借り出されたボランティアの私には正確な量はわかりません。

とにかく、何から何までが大量!!(笑)
 

卒業生のお見送り式がグランドで行われ、住民さん達、行政さん達、ボランティアの全員が、卒業生を見送りました。
震災で亡くなられた2名の児童も、クラスメイトが持つ写真の姿で小学校を卒業しました。
当時は疎開中の児童も多く、卒業生も在校生も少ない 異例の寂しく悲しい特別な卒業式となりました・・
お見送り式を見ておられた住民さん達は声を出して泣いておられました・・ 

卒業式が終わると同時に気分を切り替え、さあ! 張り切って “一入の思い”でお好み焼きの作業開始!! 

お好み焼きを焼く→焼き上がったお好み焼きを受け皿(紙皿)で受けてテーブルに置く→お好み焼きにソースを塗る→鰹節をふりかける→青海苔をふりかける→受け皿から配布用の新しい紙皿(あらかじめ、お好み焼きを配る係りがお盆に並べてある)にお好み焼きを乗せる→お箸を添えて「一丁あがり〜♪」→お好み焼きを配る 

1300枚のお好み焼きを配り終えるまで、この流れ作業を何度も繰り返すのですが、鉄板1枚分、35枚のお好み焼きが焼き上がると同時に、流れ作業が一斉に動き出します。 
2枚の鉄板で交互にお好み焼きを焼いていたので、ほぼ間断なくお好み焼きが大量生産され続け、その流れの中、お好み焼きの受け渡しをする際にはお互いが自然に「ハイッ!」、「ハイッ!」、「ハイッ! polkさん!」、というような声を掛け合い、そこから自然にリズムが生まれ、全工程17人前後による“流れるような流れ作業”の中を、1300枚のお好み焼きが流れて行ったのでした!
流れ作業の一員であった私には、緊張感の中にも嬉々とするものがありました!
(^。^ゞ
 

ちなみに、私が担当したのはお好み焼きを受け皿から配布用のお皿に乗せる係・・ テコを両手に持って、1枚当たり2〜3秒で位の速さで受け皿から、お盆に並べられた配布用のお皿に移し変えること1300枚、何とか最後まで1枚も落とすことなく、無事任務を果たすことができました (^^;)ほっ 

実は、“流れるような流れ作業”のテンポにどうしても乗れないオッちゃんがお1人だけいらっしゃいました!^m^
そのオッちゃん、お盆にお皿を並べる要領が悪く、1枚当たり2〜3秒で位のテンポでリズミカルにお好み焼きをお皿に乗せようとしていた私とは、リズムがイマイチ合いません
でした・・あはは
流れ作業に乗るにはある程度の“リズム感”と“先読みの意識”を要するように思います (^^♪
 
お好み焼きのお味は、とっても とっても d(-^)good!! でした☆ ・・仕込みはプロの方??


以上で、〈第23章〉(リンク)からの〈単発的な作業〉についてのシリーズを終わります。 
と同時に、〈第10章〉(リンク)からの【私が担当した作業】についての話は、これにて《完》となります。



  

  

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