本文へジャンプ鎖骨骨折体験記
kobachanのドジ日記


鎖骨骨折の記録その6

ソフトボールを始めて40有余年、こんな怪我をするとは思いもよらず!ドジバカドンな骨折の記録を書くことにしました。鎖骨骨折はスポーツばかりでなく日常生活でも肋骨骨折同様に一番起こりやすい怪我であることも始めて知った次第です。

▼平成18年9月5日(火)108日目(16週目)
11回目の診察日
待ち時間に極超短波治療器で10分間電気をかけてくれた。前回は左腕の横から当ててくれたが今日は鎖骨の正面から当ててくれた。看護師が違うと当てる場所まで違う。どっちでもいいのでしっかり温まる。ジワッと汗が出てきた。残暑厳しい日が続いている。
レントゲン写真にはがっかりした
一月前とあまり変わらないつまり骨の出来が悪い!先生「栄養が足りないのかな〜ぁ。下の方は良く出来てきたが上のほうがちょっと遅い。もっとバッチリ出来てると期待してたんだがね〜〜」私は自分の体のことだから少々ガッカリしたが納得もした。 1/3の胃のため十分な栄養が吸収されにくいので仕方がないと思うし、なんだか夏バテで体調もイマイチなこの頃、骨だってそう簡単にバッチリ出来ませんわね。人よりも時間がかかることは承知しております。骨密度も100%までいかないし、こうなると益々意識してカルシウムを多く取り骨を作る食事を心がけないといけない。骨を元気にする野菜はレタスだって!!ビタミンKの含有量が多いというレタスの上に納豆を乗っけて食べればどうかな?
写真を撮ればいいじゃん、
骨の出来具合がわかるよ。こういう写真は良く撮れるだよ。」と先生自ら促してくれる。あまり変わりの無い写真だから撮る気も無かったけれど撮らせてもらった。「次回は12月に来てね。見事な骨を見たいねえ・・」同感です。診察室の先生の机の横で鈴虫がリ〜〜〜ンリ〜〜〜ンと秋を奏でていた。

▼平成18年10月2日(月)135日目(20週目)
月日というのはあっという間に過ぎるものだ。
庭で鳴いていた虫の音も小さく頼りなさげである。診察室の鈴虫たちも卵をいっぱい残して終ったかしら。天気も晴れたり降ったり目まぐるしく変わった秋の入り口。鎖骨の周りは雨が降る前に鈍痛が走る。気圧の変化を感じやすい体になったのだと受け止めて家族に傘を持っていくよう進言する昨今。
自分なりのリハビリが続いている。
やりすぎてあちこち痛くなり、2、3日休むとこわばりが増えている。毎日少しというのが大事なのだろうけれどやりだすとつい力が入ってしまう。それでもほんのわずかずつ可動範囲が増えているようだ。水泳がリハビリにはとても良いというが水に入る元気が出ない。温水でも何でも泳ぐには一大決心が要る。心の準備は出来ているが体がどうも付いてこないのは困ったものだ。
スポーツの世界では快挙と残念が・・
松井の復活に始まる大リーグは日本人選手の活躍が著しく、野茂に始まった大リーグへの挑戦も普通の出来事になっている。王監督はもう少し体力をつけないとグラウンドには戻れないと思う。胃が無いということは食事量をどのように確保しエネルギーを作り出すかを常に考えなければならない。食べた分だけ動ける状態ではまだハンディが大き過ぎる。目つきと声がしっかりしているので復活に期待しているけれど焦らないでほしい。ディープインパクトは残念だった!これから再度挑戦して強さを実証して欲しいものだ。頂点に立つということは難しいことだけれど再度挑戦することが日本人に勇気を与えてくれる気がする。

▼平成18年10月23日(月)156日目(23週目)
パソコンのトラブルはいろいろある。
ノートパソコンの冷却装置の不備のため焦げたような臭いが出て煙が出始めたのが過去において最高のトラブルだった。メーカー側の手落ちだったため無料修理となった。(正直驚いたなーー!私の使い方が悪くて壊したと思われて・・)最近ではマザーボード交換という事態になった。電源の差込み口が緩んで電池の充電能力が無くなって電源が入らない。修理に出したらパソコンの母体であるマザーボードの交換が必要で3万円なり。我が家の家具?の中でノートパソコンは最も高価なものである。辞書代わりに使っているにしては少々..ね。。。
しばらくパソコンの無い日を過ごすと
最初は何か忘れ物をしているようだった。2日目は慣れて開放されたような気分だった。戻ってくるとやはり便利に使っている。何から何まであらゆる情報が入ってくることは他のメディアでは不可能である。取捨選択の目をしっかり持たないと危険である。子どもには使い方を制限した方が良いと思う。人と人との生の付き合いを百戦錬磨することが頭にたくさんの情報を詰め込むことよりもとても大事なことじゃあないかなと思う、、。
まるまる5ヶ月経って左腕は
まだ垂直に上がらない。もうこれ以上は無理なのかな?これまでだと障害が残りすぎてしまう。とっさの動きで力が入るときが危ない危ない。なにか物を落として途中で拾おうと手が動いてしまうと一瞬激痛!考えようによってはそれほど普段は痛みも忘れているということでついやってしまうので反省しきり。あいたた・と腕をさすってやると治まってくれる。骨は多分着々と出来ていると思うので腕のリハビリに益々時間をかけて行こうと思う。雑用が多い毎日の中で優先順位を上げてリハビリに勤めなければ。
新潟県中越地震から2年が経った。
 自然災害は人の暮らしを容赦なく壊してしまう。色々な場合を想定してマニュアルを作っておくことが大事かな。地震災害の防災訓練が当地区で11月に行われる。簡易テントや簡易トイレの組み立て方、炊き出し訓練、救急医療の方法等々自分の目で見ておくと役に立つかもしれない。
今や他人事ではない地震災害と心得よう。
 骨折しても手当てをしてもらえない場合もあるのだ。生き残れると判断された重症の人から手当てをしてもらえるとなると鎖骨を折ったくらいでは後回しになるのだと認識した。地域で開かれるせっかくの機会に防災や非難訓練を見聞きしておくことが最低限できることかと思う。

▼平成18年11月21日(火)185日目(27週目)
怪我をしてちょうど半年。
野沢菜の季節だ。

この季節にしては暖かい日が続いている。今日も12.1℃/6.3℃と気温は高めだった。野沢菜を畑から収穫して束ね、庭先へ運ぶ作業も手伝うことができて良かった。何年か前は雪がチラチラしてきて鼻水たらしてやったっけ。病気をしてからしばらくは当てにされなくなってうれしいような寂しいような。やはり元気で量が多すぎるとかブツブツ文句を言いながら一緒に作業をするくらいでないといけませんね。冬のおかずとしてまた井戸端会議には欠かせない野沢菜。これを漬けないわけにはいかないのだ。父母たちはさすがに入れ歯になって噛みきれなくなり食べる量もグッと減った。私も口内炎ができているときは塩が沁みて食べられないけれど。明日は洗う日である。どうやら暖かそうだ。
りんご「ふじ」も美味しい。
蜜がたっぷり入って今年のふじも美味しい!りんごは大好物。疲れた夕方に皮のまま1個食べてしまうこともある。疲れが取れる。んん・・こんなおいしい物を作りたもうた神様は偉大であるじょ。
鎖骨も暖かいので良く動く。
右手で左腕を持ち上げるとけっこう上がるのだが垂直にはほど遠い。骨はしっかりくっついた感覚が感じられるので機能回復のためにリハビリプールへ行きたいのだけれど、そのタイミングが外れっぱなしである。寒くなったらどうなるかしらとちょっと心配ではある。
あまり降り気は感じなくなった。安定した陽気が体も嬉しいようだ。

▼平成18年12月21日(木)215日目(31週目)
年内最後の診察日が来た。
レントゲン写真はさほど変わり無いように思うが先生が見ると「ま、いいんじゃない?」ということらしい。どこがいいんだかわからない私はしげしげとフィルムの説明をしてもらった。将来は右の写真のようになるらしい。もし今までにつながらない場合は針金を入れてつないでいたがそうすると骨髄膜を剥がしてしまうので治りが余計に悪いのだそうだ。昔は手術をしてつないでいたが長い間の研究で今は手術はほとんどしないのだという。思わず今の時代の骨折でラッキー!と言ってしまった。先生曰く 「骨は生きているからね」 三角の出っ張ったところはいずれ溶けてしまうのだそうだ。  「信じられなーい!」人間の体って日々再生しているんですね。こうなるとほんとうに三角の部分が無くなってしまうのか見届けたくなるのが人情というもの。来年5月21日ころにまたレントゲンを撮っていただくようお願いした。先生も「うん、それがいい!」
私がデジカメを持って順番を待っていると
看護師さんたちが「なに撮るの?」と興味津々に聞いてくる。骨折したところが治る過程を撮ってるの。「へ〜〜見せて・・あれ、よく撮れるだねーー」「ブログに載せるの?見たこと無いけど。」電気を当てている最中にそんなやり取りがありました。
ルンルン自転車で
今日は曇りで肌寒いが自転車で行った。半年前はオドオドトボトボと周囲に細心の注意を払ってたどり着いたものだったが傷が癒え自転車でも恐怖感が無く医者まで行けたことに感謝する。レントゲンで映された腕の骨も少々骨密度が薄いようだった。冬は寒いのでついコタツで丸くなる毎日を今年はダンベル握って鍛えようと思う。普通にしていたら中高年の体は確実に衰えていくようだ。意識して歩く、動く、柔軟体操をするなどなんらかの積極的な取り組みをすることが必要らしい。そういうことを2年間の保健補導員の中で教わった。
保健補導員会という組織は
長野県須坂市で始まった長野県独自の組織で、営々と受け継がれ長野県を長寿県にした功績はとても大きいものであると知った。「自分の健康は自分でつくり守る」というのが基本的な目標である。
私も2年間学ばせてもらってこれからの生活に生かさなければと思う。骨折まで体験したのだから心身ともに健康で、無事に毎日を送ることが何よりの幸せであり、宝であることを再確認した次第。
来年は猪
新たな目標を持ち、心身の健康を維持し、多くの人に支えられて生きられる感謝を忘れまいと思う。

 拙い体験談ですがkobachanのドジ日記を読んでくださった皆様ありがとうございました。
 皆様の日々のご健勝を心からお祈りいたします。
 どうぞ良いお年をお迎えください。
          かばになったkobachanより



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5月21日受傷直後


5月29日 8日後


7月18日 64日後

白線の内側に骨が出来ている。


9月5日 113日目

骨の生成が思ったより十分ではない。


12月21日 215日

Dr.「ま、いいんじゃない?」







10月中旬の奥蓼科の紅葉



自然からの贈り物



10月29日は第18回諏訪湖マラソン
最高気温19.1度/最低気温12.3度

「風の盆」の菅笠が似合うおじさんも走る


7000人のランナーが通り過ぎていく。









庭の流しで野沢菜を洗う叔母ちゃん。



















12月21日の写真

三角の部分は溶けてなくなるそうです。
ほんと?
「信じられなーい」