今想うアイドルたち
最終更新日:2010/02/22 19:54
今想うA-I・DOLL2000

 「昔のえーあいどーるは良かった」という意見がある。それは少数の人間の懐古主義なだけかもしれないが、私もその少数派の一人だ。もちろん、今が悪いわけではない。しかし、色々な意味で、昔の方が楽しかった気がする。一言で言えば、あの「アングラ感」が好きだった。
 その思いは、先日久し振りにa-idollに参加して得たものではない。2年目ですでに漠然と、3年目では決定的に思っていたものだ。では、その「良かった昔」とはいつのことか。

 まず一つは「三鷹時代」、三鷹スタジオ・アイで興行されていた2年目の中盤まででくくることが出来る。場所が変われば当然イベントの雰囲気は変わらざるを得ない。特に、自前のスタジオでの興行で、時間的制約が無かったというのが大きかった。となると、joining SQUAREでも同じような雰囲気になってもよさそうな気もするのだが、そういう三鷹的雰囲気ではなかったから、やはりあれは三鷹スタジオ・アイならではのものだったのだろう。

 二つ目のくくりは「大文字表記時代」、1年目のA-I・DOLL2000の頃。当時の出演者は、他のイベントではあまり見かけないタレントが集まっていた。冴原羽音、谷優子小林有子などや、そして朝倉榛香も当時はほとんど他のイベントには出ていなかった。ここだけでしか見れない芸達者なタレントたちを見れるのが、大きな魅力の1つであったのは間違いない。しかし、二年目に入り冴原羽音や谷優子らを失ってしまった「A-I・DOLL」は、「a-idoll」と表記を変えると共に、その大きな魅力の1つも失ってしまったのである。

 そして三つ目のくくりは、「冴原羽音と谷優子が司会をやっていた時代」だ。これは前者の「大文字表記時代」に近いようにも思うが、実はこの二人が揃って司会をやったことは6回と意外に少ない。しかし、それでも二人の司会姿の印象が強いのは、もともとA-I・DOLL2000がこの二人の司会で始まったからだろうし、そしてしっかりとした「色」を作っていたからだろう。実際、「バレンタインライブ」や「冴原羽音バースディライブ」は、A-I・DOLL2000でなくてもA-I・DOLL2000の雰囲気そのままであった。

 それら三つのくくりの始まりはどれも「A-I・DOLL2000」の一回目であり、終わりは後者ほど短い。つまり、「良かった昔」とは、「冴原羽音と谷優子が司会をやっていた時代」と等しいということになる。わずか6ヶ月ほどのことだ。そこから徐々に「良かった」感が失われ、三鷹撤収と同時に崩壊したということだろう。その後の「えーあいどーる」は別物とも言える。
 しかし、それでも、それ以後の、そして今の「えーあいどーる」は心地好い。いつ行っても安心して見ることが出来るというのは凄いことだ。それが何に起因するのか一言で言うのは難しいが、何もかもひっくるめた「みんな」が頑張っている結果なのだと思う。
 確かに昔のえーあいどーるは良かった。しかし、今のえーあいどーるだって面白い。

今想うA-I・DOLL2000補足

 まあ、なんとなく分けてみた(笑)
 しかし、事務所ですらなく、とうとうイベントでまで書くようになってしまったよ(笑) まあ、実は当初から予定はしてたんたけど、もーちょい後のはずだったんだよねー。
 それを今書こうと思ったきっかけは、じゅんさんが日記で書いてたこと(下記参照)を読んでなんですけどね。ほぼ同意見ではあるんだけど、自分なりにまとめておこうと思いまして。って、それに2週間以上も掛かっちゃったわけだけど(^-^;

 以下、上記の補足。

  • 「昔のえーあいどーるは良かった」という意見
     じゅんさんのことである(笑)
  • アングラ感
     他のプレアイドルイベントとは全く違った雰囲気だった。しかし、今では他のイベントに近づいてしまって、差異を見つけ出す方が難しい。「こばゆーが出てる」くらいしかないのではないだろうか。あとは「動画撮影可能」なくらいか。ミラスタ。撮影機会を唯一提供してくれたイベントですな。
     ああ、あと動画撮影可能だったのが直接の原因かどうかはわからないが、「これぞA-I・DOLL」というくらい他のイベントと違ったことといえば、手拍子も起きない殺伐とした雰囲気(笑) ぃゃ、殺伐というと寺山さんに怒られるんだけど、ゆっこさんが「手拍子とかあると嬉しいかな」と客にせびりまでもしたのは、紛れもない事実であり(笑)
  • 参加
     「参加」という書き方をしてしまったが、ふーあいどーるって「見る」というよりは「参加」ってイメージなんだよなあ。そーゆーイメージを持ててしまうところが好きなんだけど。ああ、MCで口を挟めるとか、そーゆー狭義な意味ではないです。もっとも、実際、タレントのMCにはツッコミ放題だったりもしましたが。てゆーか、会話が平気で成り立つし。しかし当然のことながら、固定客以外からはあまり評判はよろしくなかったようですな。まあ、その雰囲気は今でもあまり変わってなかったようだけど。
  • 2年目、3年目
     A-I・DOLL2000ミレニアム(2000年)、a-idoll21(2001年)、a-idoll02(2002年)、Live a-idoll(2003年)、a-idoll PLUS(2004年)、と変遷。次こそは「a-idoll 6年目」希望(笑)
  • 三鷹時代
     のぼりんと一緒に何度か通ってる内に確立された行動パターンは、15時頃三鷹駅集合→ステーキ屋でメシ→16時頃スタジオ・アイ入り→ロビーのソファーでまったり→リハ前後のタレントさんを捕まえておしゃべりとか→19時開場/19時半開演→22時過ぎに終演→ロビーでふれあいタイム→23時過ぎに撤収、という流れだったかと。
     で、その中でも一番特異だったのはやはり、終演後のふれあいタイムでしょう。ぃゃ、どう呼称すべきか迷ったんだけど。物販ではないし。むしろ、タレントと一緒に立ち話。ソファーは荷物置き場になってたりしたし(笑) ああ、サイン会というのは合ってるかもしれない。タレント立ちっぱだったけど、一応列にはなってたし。出待ちなんてものもなかったねえ。ふれあいタイムの終わらない中、客もタレントも終電の危ない人から帰っていっていた。ゆっこさんは早かった(笑) 我々も結構最後まで残っている方だったが、それでもこばゆーとかはねすけには、見送られていたよーな。あの雰囲気は好きだったなあ。しゃっちょこばってないフランクなあの感じこそがえーあいどーるですよ。って、イベント内容じゃないんかい(笑)
  • 時間的制約が無かった
     こばゆーはしゃべりまくりであった(笑)
  • スタジオ・アイならでは
     「スタジオ・アイの場所が実際に地下(アンダーグラウンド)であり、以後の会場は全て地上であることは不思議な符合ではあるかもしれない」と書こうとして気づいたんだけど、オアシスルームも地下だったんだよねえ(^-^;
  • 大文字表記時代
     「A-I・DOLL2000(えーあいどーるみれにあむ)」だか「A-I・DOLL2000ミレニアム(えーあいどーるにせんみれにあむ)」だか。当初「みれにあむ」と榛香がうまく言えなかったのはご愛嬌(笑)
  • ここだけでしか見れない
     ゆっこさんは自ら自分を「ここだけでしか見れないレアな存在」と語っていた(笑)
  • 冴原羽音や谷優子らを失ってしまった
     それと入れ替わる形で、とうこちゃんがレギュラーとなる。
  • 司会
     そういえば、当初はWebラジオ連動型の予定だったから、そのパーソナリティの二人が司会をやっていたんだっけか? 結局そのラジオ番組は1回も放送されることはなかったわけだが。「こころのつばさ〜Dragon in my Heart」は、その中のラジオドラマの主題歌だったはず。で、そのラジオドラマにおいて、こばゆーはカラス役で出演予定だったよーな(笑)
     もっとも、司会といっても進行を司っていたわけではなく、主な仕事は前説(*1)と最後の挨拶くらいだったんですけども、その前説が面白かったですね。それが無くなったから、面白さが減じた部分はあるなあ。代わりに、店長の謝罪という恒例行事が加わったわけだけど(笑) なお、終演時の挨拶については、後年その立場をなし崩しの内に託された榛香が、どうやって締めればいいのかしばらく困っていた(笑)
  • 6回
     ちなみに初年度全13回で皆勤賞だったのは榛香だけだったりする。

  •  まあ、二人の色というよりは、はねすけ色だったような。しかし、前説での二人のやりとりは面白かったので、二人が作り上げたというイメージが大きい。
  • バレンタインライブ
     告知がほとんど為されてなかったもんだから、客は5人くらいしかいなかったよーな。私は榛香の告知手紙(*2)で知った。
  • 冴原羽音バースディライブ
     ケーキ屋萌え(謎)
  • 別物
     アングラ感と(いい意味での)マンネリ感こそが、昔の「えーあいどーる」だった。
  • 「みんな」
     タレントもスタッフも客も今までの歴史も。
  • 今のえーあいどーるだって面白い
     別にお世辞を言ったり迎合したりしてるわけではなく、実際に先日のa-idoll PLUS vol.4は面白かった。昔とは別種の面白さではあるけど。

しかし、本当に懐古主義でしかないな、こりゃ(笑)

□勝手にじゅんさんの意見を抜粋転載(笑)
ん〜、でも、お客さんが多いなぁ。結局、行き場を失ったプレの人たちが行き着く先はマーベルでもアクティオでもなく実はa-idollだったりするのだろうか?(笑)

あの恐ろしい程心地良い閉塞感と、独特の場の雰囲気が失われつつあるのは、ちと残念に思いますが、しょうがないのかなぁ? お客さんのビデオテープの交換のためにステージ進行止めたりとか、トイレに行く客を待ってたりとか、そういうのができる雰囲気がなくなって来てるような気がしました。なんか普通のプレの現場みたいっていうか。

物販も、なんかふつーのプレの現場みたいになってるし(笑) てきとーな感じが好きだったのにな。

a-idollのシリーズは、なんか「人知れずやってる」感が好きなんですよね。そういう意味では、昔の秋葉や岩本町なんかも結構好きな環境だったんですよ(笑) joiningスクエアはどうも「みんな知っててよく来る場所」みたいな感じで、そういう意味で違和感を覚えるのかもしれないですね。

*1: というか、前座というか。
*2: 月刊あはの前身?