イベント参加リスト(1998年08月)
最終更新日:2024/01/06 22:05
桜井智撮茶会 in 横浜【概略】

日時:1998/08/02(日) 14:00
場所:日本丸メモリアルパーク(横浜)

出演:桜井智

桜井智撮茶会 in 横浜【記録】

 撮茶会は、3分×4スポットで、割と楽しめました。
 36枚撮り×2本しか使ってませんが。
 さて、写りはどうかなぁ。結構不安。

TOMO夏'98 in 名古屋市公会堂【概略】

日時:1998/08/08(土) 17:00
場所:名古屋市公会堂(名古屋)

出演:桜井智/遊星王女[森谷密/橋本遊]/長崎萠/南乃苑/北原マヤ/大森彩乃/他

TOMO夏'98 in 名古屋市公会堂【曲目】

01.Dance,Dance,Dance(オリジナル)/桜井智
02.Chase Your Dream!(オリジナル)/桜井智
03.アフリカの夢(オリジナル)/桜井智
04.OVERLAP(オリジナル)/桜井智
05.明日をリアライズ(オリジナル)/桜井智
06.ひとつまみのスパイス(オリジナル)/桜井智
07.花の咲く日々(オリジナル)/桜井智
08.Ice Blue Eyes(オリジナル)/桜井智
--.サイレント・パフォーマンス/遊星王女
09.GT夏少年(オリジナル)/桜井智
10.たそがれロンリー(オリジナル)/桜井智
11.天使のトランペット(オリジナル)/桜井智
12.忘れかけたセレナーデ(オリジナル)/桜井智
13.ADVENTURE LIFE(オリジナル)/桜井智
14.美しき戦い(オリジナル)/桜井智
15.オルゴォル(オリジナル)/桜井智
16.ちょっと幸福(HAPPY)(オリジナル)/桜井智
17.BABY,BABY(オリジナル)/桜井智
18.恋のレシピは大胆不敵(オリジナル)/桜井智
19.心臓伝言〜ハートにメッセージ〜(オリジナル)/桜井智
20.太陽をあげたい(オリジナル)/桜井智
アンコール
21.笑っちゃうけどスキ!(オリジナル)/桜井智
22.君忘れじのマンハッタン・ジルバ(オリジナル)/桜井智
23.Don't forget me(オリジナル)/桜井智

TOMO夏'98 in 名古屋市公会堂【記録】

□今回のキーワード
 なでなで。
 ハッピーバースディー。

□冒頭のご挨拶
 今回の遠征は申し訳なさ100%といった感じでした(^^;
 ひーちゃん、ご迷惑ばかりお掛けしてしまって申し訳ないです。
 でも、幸せ気分は200%といった感じで……ええ、幸せです(^^)

 ライブ部分の描写については、日本青年館のものも合わせ読んで下さい(*1)

□いざ名古屋へ
 部屋を出たのは朝9時ちょっとすぎ。新横浜駅から9時55分発のひかり217号に乗る。
 が、帰省ラッシュのためか、自由席は空いていない。当日の指定席券も満席で買えなかった。東京駅から乗れば座れるのであろうが、それも面倒くさい。
 というわけで、空いていた指定席に座り、車掌さんに指定席券を切ってもらう。新横浜駅の次はもう名古屋駅なので、ここで空いているということは誰も座ってこないと見越してのことだ。
 11時28分、名古屋駅到着。そのままJRで鶴舞駅へ。
 名古屋市公会堂は駅に隣接している鶴舞公園の中にあるようだ。案内板に従って歩みを進めると、それらしき建物――というか、それらしき人たちが群がる建物(^^;――を発見。
 公会堂を正面に仰ぐ少し離れたところにarachinさんとノンノンさんを見つけて、合流。2人は智名古屋撮茶会や萠京都撮茶会などに参加していたため、前日入りだ。
 とりあえず整理券などを配布する予定はないらしく、ひたすら待つ。
 その後続々とけーごさん、つださん、愛美ちゃん、かーしまさんらがやってきて、そして14時半に整列が始まった。もっとも、後援会有志の手により、とっくに自主的に整列していたのだが(^^;
 開場の16時半まで、穏やかとは言えない日差しの中でひたすらぼけ〜っと待つ。
 それでも歓談していたら結構あっという間。予定通りの16時半に開場。

 入場。今日は全席自由席なので、まずは座席を確保する。
 青年館では(ステージに向かって)右端だったので今度は左側に狙いを定め、最初は中央やや左に陣取ったものの、思い直して別の席を狙うことにする。
 やはり、跳びやすい席でなければ(笑)
 というわけで、左端のブロックの前から4列目の右端に変更。ここなら通路に出れるので跳びやすい(笑)

 さて、席も決まったところで、グッズ売り場のチェック。
 当然、劇団員が売り子しているはずもなく、犬飼さん、神沢さん、ボランちゃんに、知らない女性が2人。スタッフ用の緑のTシャツを着ていないことから、他の店からの助っ人だろうか(他には、中部版ぴあの定期購読申し込みや、OVERLAPの販売、トレカの予約などが行われていた)。
 それにしても問題が1つ。
 売り子と客の間には、横長のテーブルが2つ並べられているのだ。つまり、売り子との距離が遠いっ! うーむ、これは由々しき事態である。
 その後つださんもやってきて、一緒に、陣取るポイントをチェック(笑)
 それにしても、人の多いこと多いこと。タレントが売り子をすることを知らない地元ファンなのかな?、などとつださんと話す。それとも、「タレント」といっても、智ちゃん以外には全く興味がないだけだったりして(^^;

 席に戻る。前はarachinさん、後ろはけーごさん、どちらもコールの鬼である(笑)
 そして、けーごさんと話している内に、開演の音楽が始まった――。

□開演〜前半戦
 開演を告げる音楽と共に、ホール内の照明が落とされていく。さあ、いよいよ始まりだ。
 1曲目はもちろん「Dance,Dance,Dance」。ひーちゃんは右端だ。あうー、遠いよぅ(^^;
 が、途中から左にやってきてくれることはとっくに承知。だからこそ、左に陣取ったともいう(笑)
 ひーちゃんは相変わらず笑顔が眩しい。笑顔で踊るひーちゃんを見ていると、見てるこちらも嬉しい気分になってくる。
 そういえば、智ちゃん登場時に初めて気づいたが、名古屋では螺旋階段がない。ステージもちょっと狭いかな?
 ここでの智ちゃんの衣装は赤いドレスだったか。それを、ひーちゃんともう1人が左右から引き千切って、衣装の早替え。下から出てきたのは、黒のドレスだ。その衣装で「Chase Your Dream!」を歌い上げると、再び早替えで豹柄のミニ。「アフリカの夢」のイメージにはぴったりだ。そして早替えはまだまだ続き、どんどん露出度が高くなってきた銀色の衣装で「OVERLAP」だ。
 しょっぱなから早替え3連発ということは、最初は4枚分着ていたということか(^^; この熱気の中で、おつかれさまでした。>智ちゃん。
 そしてMC。ここでは「来てくれて、ありがとう」的な簡単な挨拶で済ませ、曲は「明日をリアライズ」「ひとつまみのスパイス」「Ice Blue Eyes」とどんどん進んでいく。
 「Ice Blue Eyes」にはもちろん、操のコスプレをしたひーちゃんが登場。相変わらず、「Dance,Dance,Dance」とは対照的な、笑顔を潜めた真剣な表情だ。そういう演出意図なのだろうか。後で聞いてみようかな。

□遊星王女のサイレント・パフォーマンス in 名古屋
 やはり、遊星王女は一足先にステージを退場。
 そして舞台が暗転し、よーし、いよいよ遊星の出番だ。
 と思っていたら、流れ出した曲は「憧れに向かって」。
 ……あれ?
 ちょっぴり戸惑ってしまったが、トラの着ぐるみのゆーちゃんが自転車こいでやってきたので一安心。少し遅れて、サルの着ぐるみのひーちゃんもキックボードで登場。
 最初は、「ひそかーっ!」とか声をかけようとも思っていたのだが、あまりに周りが静かすぎ(^^; うーむ、勇気がないなぁ。>自分。
 ステージ上を所狭しと駆け回る2人だが、相変わらず、トテッ、と転んでしまうひそザル。
 しかし、あそトラ、今回は一味違う。倒れたキックボードを立て直してあげ、丁重にステージの端まで運んであげる。ひそザルはステージの真ん中で転んでいるのに、ステージの端まで、だ(笑) いじわるー(笑)>あそトラ。
 しかし、その意地悪の罰があたったか、自転車で移動中にトラの着ぐるみの帽子部分を落としてしまうあそトラ。これは演出じゃなくて、事故でしょうねぇ。ゆーちゃん、マジな顔になってたし(笑)
 そして、自分のボードを取りにいったひそザルが、それを見つけて嬉しそうに笑う。
「くくくくく……」
 と写植を打つのがぴったりのような、本気で小馬鹿にしたような表情で口元を手で押さえて笑う姿に爆笑(笑)
 アドリブ(*2)うますぎ(^^)
 さすが好フォローしますね。伊達にコンビは組んでいません。
 その後、あそトラは逃げるようにさっさと退場するものの、ひそザルはまだしばらくステージ場を駆け回る。
 そして始まる、「GT夏少年」!

□MC〜後半戦
 赤いラメ地で作られたスカート衣装に身を包んで「GT夏少年」を歌い終えると、ここでようやくMCだ。短い挨拶程度のものは「OVERLAP」の後にもあったが、本格的なものはここが初。
 ここが名古屋ということで、話は当然手羽先のことへ(笑) しかし智ちゃん、もう年齢の数だけ食べることに挑戦するのをやめるとか。「え〜!?」と客席からブーイングが起きるが、
「そろそろ美味しく食べたいですからね(^^)」
 だそうです。
 で、
「もう一つ、名古屋といえば」
 との言葉に客席から上がった女のコの声は、
「シェーラ・シェーラ!」
「え? シェーラ・シェーラ?」
 どうやら女のコは智ちゃんの衣装がシェーラに似ているということを言いたかったのだと思うが、なぜかそこで拍手が盛り上がり(*3)シェーラの声を披露することに。
「てやんでえ!」
 と、いつものシェーラの舌巻き口調に対する拍手が鳴り止まない内に、
「イーッツ! ショーウターイムッ!」
「バサラーっ!」
 とステージ右に駆けていく。そう、セイントテールとミレーヌだ(*4)
「これで大体やったかな(^^)」
 いやいや、まだまだマリンちゃんをお忘れで。
「じゃあ、みんながリーヤくんをやってくださいね。“チャチャー!”って呼んでください」
 智ちゃんの言葉に従って、せーので、
「チャチャー!」
「あ〜ん、なんでマリンじゃないのぉ〜!? リーヤくぅ〜ん!」
 恥ずかしそうな割に妙にノリノリなのはどうしてだろう(笑)
 と、代表役を一通りこなしたところで(*5)
「違うんですよ〜。“名古屋といえば、中部版ぴあ”って言いたかったんですよ〜」
 って、何をいまさら(笑)
 それでもとりあえず連載エッセイの宣伝。このライブの主催なんですから、言わないわけにはいきませんよねぇ。

 歌に戻って、「たそがれロンリー」「天使のトランペット」と、LA時代のナンバーが続く。やはり「たそロン」は当時のままの振付けが可愛い(^^) コールの声量も段違いだ(笑)
 続いて、青色のノースリーブロングスカートのドレスに衣装を変えて、ここからはバラードナンバーだ。「忘れかけたセレナーデ」「ADVENTURE LIFE」「美しき戦い」。MCでアルバム「12の旋律」の宣伝をしてから「オルゴォル」。
 そしていよいよラストスパート!
 最後の衣装は、どう表現したらいいのか、チアガールが使うポンポンを服にしたような、ふさふさ感が可愛らしい。赤青白など色鮮やかなトリコロールなラインが横向きに走っている。
 そして、歌うは「ちょっと幸福(HAPPY)」「BABY,BABY」「恋のレシピは大胆不敵」。
 ノリのいいナンバーに客席のボルテージは上がりっぱなしだが、続く一曲は「心臓伝言〜ハートにメッセージ〜」。下がるどころか、余計に上がる一方だ。いや、マジでこの一曲のコール&ジャンプだけで疲れ果てました。しかし、次に待っているのが「太陽をあげたい」なのだから、この構成、オニすぎ(笑)
 アンコールの声が上がるころには、もうバテバテだったりするんですが……(^^;

□アンコールの幕は三度上がらない
 しかし、ステージの幕が下りても、ライブはまだまだ終わらない――いや、終わらせない。
 薄暗闇の中に、高まる声。
「とーもーちゃん!」
「とーもーちゃん!」
「とーもーちゃん!」
 そして、もちろん智ちゃんもその声に応えてくれる。衣装は上着だけ脱いで、青年館では一本だったスポーツタオルは二本持って登場だ。
 歌うは「笑っちゃうけどスキ!」。まだ前2曲の疲れが取れない身体にムチ打って(笑)、もうこの曲で倒れてもいいや、との思いでコール&ジャンプ。
 ……いや、ホント倒れそうでした(笑)
 というわけで、「君忘れじのマンハッタン・ジルバ」では少しお休みモード(^^;
 最後の「Don't forget me」(*6)では、サイリウムを握った手を大きく左右に振って……。
 そして、幕は下りた。

 だが、再び巻き起こるアンコールの声。
「とーもーちゃん!」
「とーもーちゃん!」
「とーもーちゃん!」
 その声に応えて出てきた智ちゃん、ステージの両端と中央で深々と頭を下げて。
 そして、大拍手の中、最後の幕は下ろされた。
 智ちゃんの姿が見えなくなるまで、大きく手を振っていた。

□売り子編に入る前のご注意
 これ以降の文章は、今までのものにも増して「イベントレポート」ではありません。ただの「私のレポート」です。読んで不快に感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、そのようなおそれのある方は読まないでください(^^; 文句・苦情は一切受け付けません(^^;;
 また、記憶が断片的な上に、会話も断片的なので、トークの順番は思いきり適当です。ハイブリッドされてたりするかもしれませんがご了承を。
 ……って、私とひーちゃんしか確認しようもないことですが(笑)
 なお、ずっと喋り続けているような書き方がされていますが、実際にはそんなことありません(^^; ひーちゃんは、きちんと売り子の責務を果たしていました。その部分はほとんど書いていないだけです。お客さんが来るたびに会話が途切れるので、断片的となっています。お間違えのないように。

□1番乗り!
 智ちゃんの挨拶が終わり、大声援を受けながら幕は下りた。
 と同時に早々に席を立つ私。なぜかarachinさんが後ろからついてきている(笑)
 そう、目的地はグッズ売り場である。
 客席の後ろの方――がらがらなのがちょっと寂しい(^^;――にいた社長に「おつかれさまでしたぁ」と声をかけ、GT三本締めを背中に聞きながら、ホールを出る。
 売り場には期待通り劇団員の皆さんの姿が。パッと一瞥をくれて、ひーちゃんの位置を確認。左から二番目だ(*7)。迷うことなくまっすぐ、そちらに歩みを進める(笑)
 開演前は、売り子さんとの間に売り場のテーブルが2つ並んでいて距離が遠かったのだが、今は売り子人員を増やしたためかテーブル1つの距離になっていて一安心(笑)
 さて、1番にひーちゃんの前につくなり、テーブルに両手をついて、
「はぁはぁ……、おつかれさまでしたぁ」
「おつかれさまでした(^^)」
 どう見ても「お疲れ」な私とは対照的なひーちゃんの笑顔は眩しい。
「はぁはぁ……、声出ません(笑)」
 ホント、「心臓伝言」、「太陽をあげたい」、「笑スキ」のつながりはハードだった(笑)
 それでもなんとか息を整え、
「えーと……、写真ってまだあります?」
 開場時にチェックしたときには東京セットと名古屋セット(*8)の2つがあったと思うのだが、ひーちゃんの近くには見当たらない。
「写真ですか? ありますよー(^^)」
 全然近くに置いてあった(^^;
 で、2つとも手に取ろうとしたひーちゃんを、
「あ、名古屋セット下さい」
 と制する。東京セットは、名前通り青年館で売っていたものと同じらしいのでパス。
「はい、名古屋セットですね。1000円ですっ」
「え〜と、ちょっと待ってね(^^;」
 財布はジャンプに邪魔だったので、カバンにしまっておいたのだ。
 取り出した財布から1000円札を1枚取り出し、ひーちゃんに渡す。某氏のようにわざと1万円札を出してお釣りを貰う時間を稼ぐといったことはしない(笑)
「ありがとうございますー(^^)」
 引き換えにひーちゃんから写真を受け取る。
「ありがとうございますっ」
 ちょっと後ろを見てみると、まだお客さんは少なかったのでちょっぴり雑談。
「最近のひーちゃんは、スカートの方が似合ってますね(^^)」
 今日ももちろん、緑のTシャツに黄色いミニスカートだ。
 ホント、最近は可愛すぎ。カッコいいひーちゃんはどこへ行ってしまったんだろう?(笑)
「ホントですかっ!? ありがとうございますー(^^) ゆーちゃんにははしたないとか言われてるんですけどね(^^;」
 この謎は後ほど明らかに(笑)
 で、この辺で商売の邪魔にならない内に一旦後ろへ。

□ネコ・サル・バナナ(仮)
 さて、後ろからひーちゃんを見てると、えいみちゃんがひーちゃんの前に張り付いていた。まあ、邪魔をする気もないので、しばらく人込みの後ろで見ている。
 その間に、「ひーちゃんへのプレゼント袋」を用意。今日は渡すものが多いので、別の袋に小分けしているのだ(笑)
 だが、えいみちゃんはひーちゃんのそばから全然離れようとしない。
 そこで、後ろから、
「商売の邪魔しちゃいかんよ(笑)」
 と割り込みっ。
「してへんちゅーに(怒)」
 むー、相変わらず冗談の通じない男だ。
「これとこれとこれください」
 えいみちゃんは、生写真の東京セット&名古屋セットとパンフを購入。
「お釣りはいらないから」
 1万円札を出してそんなことを言うから、
「ひーちゃん、お釣りいらないんだって(笑)」
 私が図に乗る(笑)
 ひーちゃんも笑顔で、
「ありがとうございますー(笑)」
 お礼を言うものの、
「うそうそうそ(^^;」
 あっさり前言撤回するえいみちゃん。どうせなら、本当にお釣りを受け取らない態度を取った方が、ひーちゃんの反応が面白いと思うのだが(笑) そのまま真面目に受け取っちゃうわけにはいきませんからねぇ。
「ありがとうございましたー」
 そして、ひーちゃんからお釣りを受け取ったえいみちゃんが余計な一言。
「そういえば、もう知っとると思いますけど、こいつと一緒にひーちゃん本作ったんですよ」
 あちゃー、ここで言っちゃうかなぁ。きちんと渡す段取り考えてたのに、全て台無し(^^;
 まあ、ここまで話が出てしまっては仕方がない。
 「ひーちゃんへのプレゼント袋」から森谷密本「ネコ・サル・バナナ(仮)」を取り出して、
「じゃあ〜ん♪ プレゼント〜(^^)」
 ひーちゃんの鼻先に差し出す。
「わあ、すご〜い!」
 おお〜、喜んでる喜んでる(^^)
「もう出来てたんかい!?」
 スタッフのえいみちゃんも知らないこの事実(笑) ギリギリ今日に間に合いました。
 最初に見せるのはやっぱりひーちゃんでしょ(^^)
「ありがとうございますー(^^)」
 中を開いてパラパラとめくり、いちいち喜んでくれるのが嬉しい(^^)
 と、そこで後ろからつださんがしゃしゃり出てきて、
「あ、裏表紙は私ですー」
 と宣伝していた(笑)

 余談。
「今年の冬に第2弾出しますから――」
 またまたえいみちゃんの勝手な発言。
 そんなことは、編集長の私自身言ってませんて。
「出しません、出しませんっ。来年の夏予定ですっ!」
 そりゃ、今年の冬に出す予定ではあるけれど、ブースの当選確率が低すぎて確約できないのだ。当たらなきゃ出さないし、出すと言っておきながら出さないという嘘だけはつきたくない。
 というわけで、「HISOKA REPORT vol.2 となりの守くん」(本当に仮題)は、一応、来年夏発行予定です。

□これ、何ですか?
 さて、再び一旦下がって、後ろの方からひーちゃんの様子を窺っていると、ひーちゃんの前から離れないお客さんがまた一人。おや? あれはもしかして、青年館でTシャツ着せてた人では?
 そうとわかれば黙ってはいられない(^^; 再び――いや、三たび、密戦域に参戦。
「これ、何ですか?」
 私の右隣となる彼、ひーちゃんがテーブル脇に置いておいた「ネコ・サル・バナナ(仮)」を示すと、
「あ、今もらったんですよー(^^)」
 ひーちゃんの「にこにこにこにこ(^^)」という笑みに対して、私の方は「ふっふっふっふっ」という不敵な笑みを浮かべてしまうのはなぜだろう(笑)
「私がプレゼントしたんですー。コミケで売りますので買ってください(笑)」
 とりあえず宣伝(^^;
 あっ、どうせなら、ひーちゃんに宣伝してもらえばよかったなぁ(笑)

□芸人魂
「ひーちゃん、約束だ。何か芸してくれたらこれ買うよ!」
 とのセリフと共に左からお客さんが。
「芸ですか?(^^;」
 少し考え込むひーちゃん。しかし。
「芸できないですけど、買ってください(^^;」
 と写真を差し出すものの、それで買ってくれるほど世の中甘くはない(笑)
「駄目だよ、芸してくれないと。何でもいいから」
「う〜ん……」
 マジに困っているひーちゃん。
「“太陽をあげたい”の踊りとか」
「手のひら、ひらひら(笑)」とは私。
 というわけで、ひーちゃん、
「たいよぉをあげたいの〜♪」
 と、手のひらひらひらさせて踊ってくれたのでした(^^)
 結構恥ずかしそうな様子が(*9)二重丸(^^)
「よし、買った!」
 これにはさすがにご満足のようで、購入を決意したお客さん。
「両方ですか?」
 と、写真2セットを示すひーちゃん。
「何が違うの?」
「これ(名古屋セット)は私が選んだんですよー。今週の月曜日にゴルフ場で撮ったものでして、こちら(東京セット)は智ちゃんがレコーディングスタジオで撮ったものです。東京で売っていたものと同じです」
 とかなんとか説明していたような気が。
 で結局、名古屋セットを買っていかれたのでありました。
 それにしても、ひーちゃんは相変わらず「智ちゃん」と呼ぶのね(^^)

□下敷き
「プレゼントはまだあるんですよー。はい、下敷きー(^^)」
 続いて「ひーちゃんへのプレゼント袋」から取り出だしますは「遊星王女下敷き」。これもコミケでの頒布用の試作品なのだが、実は失敗作(^^; でも、作り直す暇がなかったので、そのままひーちゃんにプレゼント(^^;; ま、まあ、使えないことはないですから(^^;
 するとひーちゃん、下敷きを見るなり、
「このちっちゃいのがいいですよー(^^)」
 と、アルバートリックを持ったゆーちゃんの脇にちょこんといるディフォルメ密が気に入ったようで(笑)、
「これいいですー、可愛いですー(^^)」
 ひたすらそればかりでした(笑)
 で。
「500円(笑)」
 青年館のときと同じように右手を差し出すと、
 ――パンっ
 私の手のひらに自分の手のひらを打ち鳴らしてくれるひーちゃん。
 ううっ、幸せ(^^)
「ありがとうございますー(笑)」
 反応が違うっていうのはいいなぁ(^^)

□いつもの
 まだまだ「ひーちゃんへのプレゼント袋」には中身が残っている。
「あ、これは青年館のレポートですー」
「ありがとうございますー」
「日本青年館以前のは全部それ(*10)に載ってますから。読んでくださいねっ」
「はいっ。帰りの新幹線で読みますー」
「じゃあ、感想は原稿用紙3枚にまとめて、うちまで送っといてください(笑)」
「え!? あ、あの、私、読書感想文とか苦手なんですよ(^^;」
 マジに大慌ての姿が可愛い(^^)
「いえ、大丈夫ですから(笑)」
 ……何がだ?(^^;>自分。

□苑ちゃん
 さて、やはりそれくらいで一旦ひーちゃんのもとを離れる。
 やにわにお客さんが増えてきたので邪魔をしたくなかったというのがその理由。
 対して、ひーちゃんの右隣の苑ちゃんはフリーとなっていたので、質問がてらに声をかけた。
「そういえば、苑ちゃんって、苗字変わったんですか?」
 しぶかきさんに見せてもらった「しらゆきひめ」のチラシでは、「南野苑(*11)」となっていたのだ。
「そうなんですよー。南乃ですー」
 うーむ、「宮川美保」の面影もないな(^^; 智ちゃん萠ちゃんパターンだ(*12)
「頑張ってくださいね。“しらゆきひめ”、当たったら見に行きますから(笑)」
「はい、ありがとうございます(^^)」
「当たらないと見に行けないですからね〜(^^;」
「お待ちしてますー」
 とまあ、苑ちゃんとはこれくらい(^^;

□似非・白い帽子
 そして、人込みの後ろに下がると、かーしまさんが白い帽子を持ってきた。
「これ落ちてたんだけど、見覚えありません?(^^;」
 Micosoft Windows のロゴの入った白い帽子。
「見覚えあるねぇ(笑)」
 arachinさんのである(笑)
 TOMOTシャツを着ているのに、なぜかTOMOキャップではないという謎の出で立ちは忘れない(笑)
 そういえば、出てくるときは後ろにいたのだが、どこに行ってしまったのだろう?(*13)

□白い帽子
 そうだ! 帽子といえば!
 あやしげな思惑を持って(笑)、再びひーちゃんの元へと馳せ参じる私。
「ひーちゃん、帽子ないの?」
 げげ。しかし、ぱっと見たところ、帽子の姿は見当たらない。売り切れたか?
「帽子? 帽子、帽子……」
 きょろきょろと辺りを探すひーちゃん。後ろの方に在庫を見つけて、
「ありますよー(^^)」
 よーし、やったあ(笑)
「帽子買ったら、かぶってくれる?(笑)」
 日本青年館のTシャツに引き続き第2弾(^^;
「いいですよー(^^)」
 何の迷いもなく答えてくれるひーちゃん。
 さすが、ファンサービス旺盛(^^) だから、ひーちゃん好きさっ。
「じゃあ、ください(笑)」
 私の言葉に、後ろに帽子を取りにいくひーちゃん。
「白しかないんですけど、白でいいです?」
 なんか申し訳なさそうに言うひーちゃんだが、
「はいー」
 別に自分でかぶるわけじゃないので全然OK(爆)
「結構高いですねぇ(^^;」
 と、このときは思ったものの、結果的に物凄く安い買い物をしたと思い直したのは、もっと後の話(笑)
「え〜と……」
 後ろの値段表を振り返るひーちゃんに、3000円差し出して、
「500円、500円ー。お釣りちょうだい、お釣りー(笑)」
 せびるせびる(笑)
「え〜と、2500円ですー」
 わかってるから、お釣り500円せびってるんだってば(笑)
 3000円渡して、お釣りを用意するひーちゃん。目の前に500円玉があるのに100円玉を集めてるのは何でかなー、と疑問に思っていたら、
「あ、500円玉ありましたっ。500円玉の方がいいですよねっ」
 ただ気づいていなかっただけらしい(^^; 500円玉を受け取り、財布にしまう。
「ありがとうございますー」
 そして、ちょっと戸惑い気味のひーちゃんから白い帽子を受け取る。私に渡すべきか、かぶっちゃうべきか迷っていたのかな?
 で、ひーちゃんから受け取った帽子を、ひーちゃんにかぶせるっ。汗にきらめく髪をたたえた頭にかぶせるっ!(^^)
 私はひさしを前にしてかぶせたのですが、さすがに邪魔だったか、後ろ向きにかぶり直すひーちゃん。
「おー、似合ってる、似合ってる(^^) 可愛いですー(^^)」
「ありがとうございますー(^^)」
 うんうん、こういう少年っぽいのもひーちゃんの魅力だよねっ!(^^)
「じゃあ、しばらくかぶっててくださいね(^^)」
 そしてしばらく。
 ひーちゃんファンの清水さんがやってきて、
「ひーちゃん、その帽子ちょうだい」
「あうー、ごめんなさい。もう売約済みなんですー(^^;」
「私が買いましたー(^^)」
 ふっ、勝った(笑)<何にだ(^^;
 その後、清水さんは買い物がてらひーちゃんとお喋り。特に割り込むようなこともせずに横で見てたら、遠くからこちらを見ているかーしまさんとけーごさんを発見。なぜ、笑っているのだろうか? 心当たりアリアリ(^^;
 かーしまさんと目があったので、
 ひーちゃんの帽子を指差して――コノボウシハ、
 自分を指差して――ワタシガカブセタ、
 とゼスチャー(笑)
 そして、親指を立ててガッツポーズのかーしまさんに、同じポーズで応える私。何やってんだか(笑)

□ハガキカレンダー
「そういえば、ひーちゃん、ハガキのカレンダーって届いてる?」
 今まで何度も聞きたくて聞き忘れていた質問だが、今日はメモに書いてあるのでばっちり(笑)
「あ、届いてますよー(^^) これですよね」
 と、先ほど渡した「ネコ・サル・バナナ(仮)」の裏表紙を示される(^^;
「そうそうそう(^^;」
 ああ、使い回しバレバレ(^^;;
 でも、無事に手元に届いているようで一安心。
「これからも毎月送りますのでー(^^)」
 って、メーワクだったりして(^^;

□キーホルダー
「で。……じゃあ〜ん」
 と、「ひーちゃんへのプレゼント袋」から取り出すのはキーホルダー。
「キーホルダーでーす」
 ひーちゃんの目の前に、自作のキーホルダーを差し出す。
 見せる面は「遊星王女」面。つまり、ここでも使い回し(^^;
「うわ〜(^^)」
「裏はひーちゃんでーす。使ってくださいねぇ(^^)」
 渡しながら。
「はあい、使いますー(^^) ありがとうございますー(^^)」

□友達
 途中、女のコがやってきて、ひーちゃんと手に手を取り合って喜んでいた。
 地元の友達かな?

□ハッピーバースディー♪
「私、今日が誕生日なんです」
「わあ、おめでとうございますー(^^)」
「ありがとうございます(^^)」
 とか言いながら、なぜかひーちゃんの手を握っていたりする私(笑)
 いや、他の人がグッズ買って行くときに握手してるのを見て、羨ましいなー、と思っていたもので(^^;(*14)
 そしてなんとひーちゃんは、
「ハッピーバースディー トゥーユー、ハッピーバースディー トゥーユー、ハッピーバースディー ディア○○さん、ハッピーバースディー トゥーユー♪」
 と手拍子つきで歌ってくれたのです! ううっ、ありがとうございますぅ(T^T)
 本当は「歌って〜」と頼もうと思っていたのですが(笑)、何も言わずに歌ってくれるひーちゃんの優しさが大好きです(^^)
 でも、正直言うと、周りがうるさすぎてほとんど聞こえませんでした(;_;) 名前のところなんて全然。
 だから、
「私の名前覚えてます?」
 なんて間抜けな質問をしちゃうわけでして(^^;
 ここで、
「はい、覚えてますよー(^^)」
 との答えから、「ディア○○さん」だったと推測する有様(^^; 
 でも、ひーちゃんが、私の誕生日に、私のためだけに、「ハッピーバースディー♪」と歌ってくれたのは純然たる事実なわけでありまして(^^)(*15) ひーちゃん、ありがとうございますー(^^)
 で。
 そこでやめておけば綺麗に終わるのに、調子に乗ってしまうのが私の悪いところでありまして(^^;
「プレゼントちょーだい(笑)」
「え!?(^^;」
 さすがにプレゼントをせびられるとは思ってもいなかったらしい(^^;
「今の歌がプレゼントということで(^^;」
「ありがとうございます(^^)」
 はい、ホントに嬉しかったです(^^)
 でも。
「じゃあ、(以下発言者削除)」
 というわけで、ここから後の内容はヤバすぎるので、私とひーちゃんの秘密っ(^^;
 ひーちゃん、すみません。反省してます(^^;;

□何でも言ってみるものだ
「あ、アスカJr.!」
 やってきたお客さんにひーちゃんが声をかける。いつもアスカJr.のコスプレをしていた人だ。
「パンフ貰おうかな」
「はいっ」
 すると犬飼さんが、
「2冊ですね、ありがとうございます(笑)」
「はい、4000円ですー」
 関係ない私も調子に乗ってたり(^^;
「ありがとうございますー(笑)」
 ひーちゃんも調子に乗っている(笑)
「えーい、じゃあ2冊下さいっ」
「ありがとうございますー」
 そして、彼が最後に残した言葉は、
「今日の格言。何でも言ってみるものだ(笑)」
「あはははは(笑)」
 大爆笑。

□ホームページ
「あっ、そういえばこの間、ホームページ、先生と見ましたよー(^^)」
 おお〜、ひーちゃんの口から「ホームページ」という言葉が出てくるようになるとは(笑)
「で、先生は何か言ってました?(^^;」
 ひーちゃんの感想より、そっちの方が気になる(^^;;
「色々あるもんなんだなー、って」
 ふう。とりあえず一安心(笑)

□白い帽子その後
 すると突然、
「あっ」
 と、風のように軽やかに、ひーちゃんが自分のかぶっていた(私の)帽子を、私にかぶせてくれた(^^)
「ありがとうございますー(^^)」
 でも、ひーちゃんにはかぶれていた帽子も、私の頭には小さかったり(^^;

□逃げる客
 突如近寄ってくる怪しい人影(笑)
「あの〜、すみません……」
 小さい声なので、横を向いていたひーちゃんには届いていない。
 そこで、
「ひーちゃん、ひーちゃん、お客さーん!」
 ひーちゃんを呼び寄せると、お客さん、急に慌てだして、
「あ、いえ、客じゃないんですけど……」
「ひーちゃん、売んなきゃ、売んなきゃ(笑)」
 買わないと言っているのにあおるあおる(笑)
「あのー、あなたが森谷密さんですか?」
「はいっ。私が森谷密ですっ」
「あ、はい、ありがとうございます……」
 ただ単にそれを確認したかっただけらしい(^^;
 で、その彼が去って行こうとしたので、
「ひーちゃん、逃がすなっ(笑)」
「パンフ、いかがですかぁ?(^^)」
 しかし、ひーちゃんの笑顔攻撃にも彼は強かった。
 結構たじろぎつつも、
「い、いえ、本当にお金ありませんので……」
 しかし、その理由として、「他のコンサートに行く予定で……」とか呟いていたよーな(^^;

□日帰り旅行
「そういえば、名古屋にはいつ来たんです?」
「今日ですー」
「あー、そうなんだぁ。おつかれさまですー。帰りは?」
「今日なんですよ〜(^^;」
 あら〜、日帰りですか。それは大変(^^;
「来るとき、新幹線混んでませんでした?」
「いえー。そんなことはなかったですー」
「あれ?(^^; 帰省ラッシュで混んでませんでした?(^^;;」
「普通にいつも通りでしたよー(^^)」
 ……指定席だもんなぁ(^^;

□笑顔は禁止?
「あっ、そうだ!」
 突然思い出した質問。
「“Ice Blue Eyes”って笑っちゃ駄目なんですか?」
「……ん?」
 どうやら話が通じていないようだ(^^;
「いや、“Dance,Dance,Dance”のときって笑顔で踊ってるじゃないですか。でも、“Ice Blue Eyes”のときはマジメな顔してるなーって」
「ああ、そうなんですよぉ。笑っちゃダメなんですー」
 なるほど。じゃあ、しっかり演出通りに踊れているということですね(^^)

□最後のプレゼント
「はい、これはレターです」
 まだまだ「ひーちゃんへのプレゼント袋」は空にはならない。
「ありがとうございますー(^^)」
 ひーちゃん、飛びきりの笑顔を見せてくれたけど、大したことは書いてないんだよなー(^^; なにせ、来るときに新幹線の車中で書いてたくらいだし(^^;
 そして、いよいよとうとう、「ひーちゃんへのプレゼント袋」最後の1つ!
「じゃーん。新聞作ってみましたー」
 最後は「遊星新聞」だ。
「わあ、すご〜い!」
 確かにちょっと見た目はすごそうですが、中身は大したことないです(^^;
「月刊ですので(^^)」
 だからといって、毎月送ろうと思っているわけでもないのが私の謎(^^;

□白い帽子2
 さて、渡すものは全て渡したので、そろそろ引き上げ時か。
「ひーちゃん、もいちどちょっと帽子かぶって」
 と、理由も告げずにひーちゃんの頭に帽子をかぶせようとする私(^^;
 いや、別に嫌がってはいなかったと思いますが、戸惑ってはいましたねぇ(^^;;
 だって、最後に自分がかぶった帽子より、最後にひーちゃんがかぶった帽子を持っていたいじゃないですかぁ(爆)
 しかも、帽子をかぶせたついでに、ひーちゃんの頭を、
 なでなでなでなで。
 ううっ、幸せ(爆)

□お釣りがない
 が、まだまだ売り子さんが引き上げる様子は見えないので、しばらくそばで見ている私。
 お客さんから1万円札を受け取ったひーちゃん、お金を入れている手提げ金庫を引っかき回しながら、
「5000円札がない〜(^^;」
 すると、隣の苑ちゃんが助け船。
「下の方に入ってたよ!」
 2人して1000円札の山をかき分けかき分け、果たしてその下から出てきたのはお望みの5000円札。
「あったぁ!」
 こうして、無事にお釣りを払えたひーちゃんなのでありました。
 それにしても……、苑ちゃんにひーちゃん取られちゃうぞぉ(笑)>ゆーちゃん。

□ナンバー1
 そういえば、
「一番踊りがうまかったです」
 なんていきなり言い出してる人もいたなぁ。
 他の人と見比べていない私にはわからないことなのですが(爆)
 でも、他人との比較論ではなしに、単純にひーちゃんの踊りはうまいと思います。

□お約束
「その緑のTシャツ売ってー」
「その黄色のスカート売ってー」
 とお約束が出るならば、やはり。
「操のつけ毛売ってー(笑)」
 というのは私の役目(*16)
「ダメですよぅ(^^;」
「え〜!? だって、もう使わないじゃないですかー」
「また来年使いますー(^^;」
「だって、TOMO夏、今年で最後ですよー?」
 と、この回答が帰ってくる前にお客さんが来て、結局ごまかされてしまった(^^;

□それはヤバすぎ
「これください(笑)」
 と、お札であふれている手提げ金庫をちょいと引き寄せる私(^^;
「ああああ〜、ダメですよう〜(^^;」
 やっぱり、これがなくなったりしたら、ひーちゃんはクビになるのだろうか?(^^;;

□あなたがほしい
「ひーちゃんください(笑)」
「ええっ!?(^^;」
「犬飼さん、ひーちゃんいくらですかー?(笑)」
「ああ〜、これは非売品だから(笑) 見るだけ(笑)」
「プレミアもついてますから(笑)」
 そこまで自分でいうかあ?(笑)
「ええ〜、見るだけですかあ〜?(笑)」
 というわけで。
「ひーちゃん、こっち向いてー(^^)」
 など、「見るだけ」を楽しむ(笑)
 その後えいみちゃんもひーちゃんを買いに来たようだが、
「ダメダメ、非売品だから(笑)」

□ゆーちゃん
 さて、そんなこんなで幸せそうにひーちゃんと話していた私だが、何やら後ろからつださんが引っ張ってくるので、後ろに下がる。
「中野さんがずっとゆーちゃんと2人で話してるんですよぉ(;_;)」
 いきなり泣き言かい(^^;
 とりあえず後ろの方からゆーちゃんのいる辺りを見てみると、なるほど確かに中野さんとゆーちゃんの会話は盛り上がっている様子。
 だがしかし。ここは男としてつださんのために一肌脱がねばなるまい(笑)(*17)
 中野さんの後ろから、いきなり首に手を回し、
「中野さ〜ん、ゆーちゃん一人占めしちゃダメだよ〜(笑)」
「してないですよ〜(^^;」
 中野さんの言い訳と同時に、
「あ、○○さん、こんにちは(^^)」
 ゆーちゃんから先に声をかけられる。ううっ、幸せ(^^)
「おつかれさまでしたー(^^)」
「おつかれさまでした(^^)」
 あいさつを交わし、
「ひーちゃん、どうでしたか?」
 ……って、どうしていきなりひーちゃんの話を振られるんだ!?(^^;
 その理由は、どうやら愛美ちゃんの裏工作によるものらしい(^^; 実はこの前に以下のようなやりとり(愛美ちゃん執筆)があったらしいが、私とゆーちゃんの仲を引き裂こうとの作戦かっ!?

 けーくんがひーちゃんに夢中になっているころ。
 僕は、ゆーちゃんに
僕「その緑のTシャツください」
遊「これ、スタッフ用なんですよ〜」
僕「だめなんですか〜?」
遊「ごめんなさい」
僕「そういえば、この前ひーちゃんにTシャツ着せたの知ってます?」
遊「はい……(苦笑)」
 その後、ひーちゃんのところにいるけーくんを2人で見る。
 僕も、ゆーちゃんも苦笑いして……。
僕「やっぱり、だめですよね。じゃ、黒いTシャツ下さい」
遊「はい、2000円です」
 ゆーちゃん、笑顔を取り戻す。
 ……といった感じです。けーくんを見て、ちょっとあきれているゆーちゃんでした。

 しかし、日本青年館のレポートをよく読んでいただければわかると思うが、「着せた」のは私じゃないのだが(^^;
 とりあえず、ゆーちゃんに何も言い返せない私(^^;
「ひーちゃん、さっき、足広げてすごい格好で座ってましたよ(笑)」
 なるほど、これが「はしたない」由縁か(笑)
「もしかして、うちのホームページ見てます?(^^;」
 って、そんなことが原因ではないと思うが(*18)、もはや理性が働いていない(^^;
「見てますよー(^^)」
「あうう、見ないで下さいぃぃ(^^;」
 とか言っときながら、
「うちのホームページにゆーちゃんのコラム書いたんで読んで下さいね。“ゆーちゃんがいた1ヶ月”って、ゆーちゃんのことしか書いてませんから」
 最後には開き直っているあたりがさすが私(^^;
 そういえば、
「解散なんかしないですよね?」
 と言ったのはつださんだったか。
「そうそう、最近全然イベントないし。心配ですよー」
 ホントにねぇ。遊星王女ファンとしては悲しい限りです(;_;)
「遊星ライブ、いつですかー?」
「一応、9月に予定してはいるんですけどね。後は場所を決めるだけなんですよ」
 ホント、期待してますよ。やっぱり、遊星王女はコントやってなんぼ、ですから(笑)
 そして、ゆーちゃんとの別れしな。
「来週北海道に帰るんですけど、おみやげにお酒買ってきますから(^^)」
「わっ、ホントですか? ありがとうございます(^^)」
「もうヤクルトは買ってきませんので(笑)」
「いえ、そんな(^^; おいしかったですよ」
 GWに買ってきた「ラベンダーワイン」のゆーちゃんの寸評が、「ヤクルトの味」だったのだ(笑)
「私、飲んだことないんで、今度飲んでみます(^^;」
 といったところでお別れ。
 余談となるが、「遊星王女は私のもの」とか言っていたら、中野さんが真面目な顔で、
「遊星王女はいいですから、ゆーちゃんは私のものですからね」
 さすがです(笑)

□みんなお揃い
 さて、再び――どころではないが(^^;(*19)――ひーちゃんの前に戻った私。
 犬飼さんの着ているTシャツとひーちゃんの着ているTシャツを見比べて、
「サイズ全然違いますねー」
「いや、これ同じサイズだよ(笑)」
 犬飼さんの言葉に、隣に並ぶひーちゃん。
「…………(^^;」
 信じられないようなものを見る目つきで、じっくりと見比べる私。
「全然違いますよぉ!?」
 その結果、思わず声が大になる(^^;
「スタッフ、みーんなお揃い(笑) 社長も」
 犬飼さんの指先に従って、視線を右に滑らせる私。
 いや、苑ちゃん、マヤちゃん、ゆーちゃん、萠ちゃん、彩乃ちゃん、神沢さん、ボランちゃん、社長の着ているものが、ひーちゃんのものとお揃いだっていうのは理解できますけど……(^^;

□ほどきたい
 ひーちゃんの緑のTシャツ。左脇腹のあたりで結んでいる。
 それをちょちょいと引っ張る私(^^;
「ほどきたい〜(笑)(*20)
「ダメですー(^^;」
 しつこく引っ張っていても、やはりほどかせてはくれないひーちゃんであった(笑)

□リッチマン
 犬飼さんが1000円札の束で顔を仰いでいたりして、
「うああ、なんてリッチなことを(笑)」
「いや、お釣り用意してるだけだよ(笑) すぐ渡せるように」
 その割に出番はなかったようですが(^^;

□ストッキング
 ひーちゃんの脚を見て、「あれ?」
 隣の苑ちゃんの脚を見て、「うーん……」
 やっぱり、どう見ても素足じゃないよなぁ?
「ストッキングはいてるんですか?」
「はい(^^)」
 ああああ、生足の方が〜(^^;;
 どうせはくなら、ショートパンツ時の黒いストッキングの方が好み(^^)

□白い帽子3
 などと浮かれていると、
「あっ」
 せっかくのひーちゃんがかぶった帽子を落としてしまった私(^^;
 そして、それを拾おうと腰をかがめたら、持っていた財布からカードがズババババとテーブルの上に(^^;
「あ、落ちましたよ(^^;」
 と声をかけてくれたのは苑ちゃんだったか。
「…………(^^;」
「大丈夫?」
「だいじょーぶ、だいじょーぶ(^^;」
 ひーちゃんの言葉に引きつった笑顔を浮かべながら、せっせとカードを拾う私。
「あうあう(^^; ひーちゃん、もっかい帽子かぶってぇ〜(^^;;」
 だって、落ちたまま持って返るなんてイヤだよぉ〜(^^;
 というわけで、ひーちゃんの返事を待つ前に(^^;、三たびひーちゃんの頭に帽子をかぶせ、やっぱり、
 なでなでなでなで、なでなでなでなで。
 ううううっ、幸せすぎますぅ(T^T)
 しかも、ひーちゃんの照れ笑いが激可愛すぎ(^^)
 もうこれだけで名古屋来た甲斐があったというか、ありすぎです(^^)

□楽しかった時間
 さて、そろそろ本当に引き上げだということで、締めのご挨拶。
「今日は本当に楽しかったです(^^)」
「ありがとうございます(^^)」
「これからも頑張ってください」
「はいっ。ありがとうございます」
「じゃ、おつかれさまでしたっ」
「おつかれさまでしたぁ(^^)」
 挨拶を交わして立ち去るものの、ひーちゃんが引き上げる様子は一向にない。
 というわけで、再度近づいてお話〜(^^;

「“しらゆきひめ”はセリフ多いんですかー?」
「う〜ん(^^;」
 腕を組んで、マジに首を傾げるひーちゃん(^^;
「リーダーでしょう?(^^;」
「リーダー!(^^)」
 いきなりひーちゃん、腕を挙げてガッツポーズ。
「リーダー!(笑)」
 思わずこちらも同じポーズで応戦。
 しまった(^^; ひーちゃんにごまかされてしまう私って一体……(笑)

 今度の今度こそ引き上げだということで、再度締めのご挨拶。
「じゃあ、今日は本当に楽しかったです……って、さっきも言いましたね(^^;」
「(笑)」
「ひーちゃんの前だと緊張しちゃって(^^;」
「いえ、そんな緊張なんかしないでいいですよー(^^;」
 いやいや、それは無理な話というものです(^^;>ひーちゃん。

□ばいばい
 そして、総員撤収となりひーちゃんも引き上げていく。
「おつかれさまでしたーっ!」
「おつかれさまでしたぁ(^^)」
 が、途中で引き返してくるひーちゃん。
 ……ん?
「あははー(^^;」
 私と視線があったひーちゃん、照れ笑いしながら、テーブルの上に残された私があげた数々のグッズを手に取る。
「あー、忘れてかないでくださいよぉ!(^^;」
 そりゃないっすよぉ(^^;;
「あははははー(^^;」
 笑いながら引き返していくひーちゃん。
「おつかれさまでしたー!」
「おつかれさまでしたー(^^)」
 が、先が詰まっていて前に進めない。その詰まってる先の方を見て、今初めて萠ちゃんと彩乃ちゃんがいたことに気づいた私(^^; あははははー、まるで眼中になかったなぁ(^^;;
 すると、ひーちゃん、テーブルの下をくぐり抜けて、私たちの側に出てきた。
「どっから出てくるの!?(^^;」
 ううっ、思わずこのまま一緒に連れて帰りたいぞっ(爆)
 すると犬飼さん、ひーちゃんに向かって、
「お客さん、パンフいかがですかー?(笑)」
「あ、下さいー」
「2000円です(笑)」
「お金ないー(^^;」
 そんな笑えるやりとりの後、楽屋の方へ急ぎ足のひーちゃんに、最後の最後で、
「ばいばーいっ!」
 手を振って。
 振り返ってはくれないかなー、と諦めていたら、やっぱり優しいひーちゃんは、
「ばいばーい(^^)」
 と手を振り返してくれました(^^)
 だから、ひーちゃん、大好きです(^^)

 こうして、最後の「TOMO夏」は幕を下ろしたのでした。
 今日という日の、最高のバースディプレゼントをありがとうね、ひーちゃん。

*1: 違う部分程度しか書いていませんので。
*2: だと思う。
*3: 私もほとんど最初に拍手を入れていた一人だが(^^;
*4: ミレーヌとセイントテールの違いがわからないのだが(^^;<禁句?(^^;;
*5: 智の進先生もやったそうですが、全然印象にありません(^^; もともと、ほとんど知らないキャラですし(^^;;
*6: 二度目の「Don't forget me」がないということは、日本青年館のアレはやっぱりただの歌い直しだったわけで(^^;
*7: 左から、犬飼氏、密嬢、苑嬢、マヤ嬢、遊嬢、萠嬢、彩乃嬢、神沢氏だったか? 右に行くほど自信なし(^^;
*8: 名古屋セットといっても「名古屋(で写した写真の)セット」ではなく、「名古屋(会場でだけ売っている)セット」なんですよねぇ(^^;
*9: そりゃ、こんなところで踊らされたら恥ずかしいでしょうねぇ(^^;
*10: 「ネコ・サル・バナナ(仮)」。
*11: 多分誤植。「南乃苑」が正解。
*12: ひーちゃんゆーちゃんは苗字は本名のまま。
*13: 一直線に萠ちゃんのところに行っていたらしい(笑)
*14: 毎度毎度、自分が買ったときの握手は忘れている奴(^^;<私。
*15: 誰かに「ハッピーバースディー♪」と歌ってもらったのって、私の人生で初めてだったかも(^^;
*16: ということはない。
*17: あんまり他人の邪魔はしたくないんですけどねぇ(^^;
*18: まだ愛美ちゃんに話も聞いていなかったし。
*19: 今回、売り子時間が長いなぁ。エルスタッフ、大サービス?
*20: 正確には、「ほどきたい」わけではなく、「ひーちゃんの気を惹きたい」だけだったのだが(^^;
JRファミリーミュージカル「しらゆきひめ」(戸田)【概略】

日時:1998/08/29(土) 15:00
場所:戸田市文化会館(戸田)

出演:長崎萠/森谷密/橋本遊/竹中伸一郎/岩瀬裕二/武藤秋人/大森彩乃/北原マヤ/南乃苑/青木ナナ/中村佳美/杉山良子/及川みどり/榎本誠/他

JRファミリーミュージカル「しらゆきひめ」(戸田)【記録】

□睡眠不足が幸を呼ぶ?
 昨日寝たのは朝の4時。遊星へのレターを書いていたらそんな時間になってしまった。
 私の場合、レターを書くのには結構精神力を伴う。だから、普段は書かないで、イベントのときだけ渡すことにしているのだが、その割に内容が貧弱なのは、眠いからです(^^;(*1)

 翌朝、7時起き。開演は15時なのだが、入り待ちをするため朝早くから行くのだ。
 ああ、睡眠不足はお肌に悪い(笑)
 本来、入り待ちをするような芸風ではないのだが、名古屋のつださんが夜行電車のため早朝についてしまうということで、今回はそれに付き合いがてら入り待ちすることにしたのだ。
 眠い中、8時に出発。まあ、どうせタレントの会場入りは11時くらいだろう。
 埼京線に乗り換え、いざ戸田駅へ。電車に乗ってうとうとしていたら、停車したようなので瞼をこすりながら窓の外に視線を送る。ここはどこかと駅名表示を探したら、「○○○←戸田公園←戸田」との文字が。
 やば! 乗り過ごした!
 慌てて電車を飛び降りる。プレゼントのたくさん詰まったバッグが重い。
 で、戸田公園駅に降りてしまったわけだが……、よくよく見てみると、ここって戸田の1つ前の駅じゃん(^^; 駅名表示板の矢印にダマされたわけだが、どうやら反対車線のものを見ていたらしい(^^; 寝ぼけてるなぁ(^^;
 はああ〜。
 大きな溜め息をつきながら、椅子に座って一休み。時計を見ると9時だ。
 そうだ、つださんに連絡をとってみるか。6時に東京着とか行っていたので、もう戸田についているだろう。まさか、タレントさんがもう会場入りしちゃったってことはないよな〜(^^;
 ――トゥルルルル、トゥルルルル……。
「今、どこ?」
「まだ名古屋です(^^;」
「名古屋ぁ!?」
 どうやら、大雨でながらが運休だったらしい。なけなしのお金をはたいて、今から新幹線で来るとのこと。
 あうあう、つださんが来ないのだったら、私がこんな時間にここまで来た意味って(^^; 今、とても眠いんですけど(^^;
 まあ、ここまで来てしまった以上、仕方がない。一人で入り待ちしよう。入り待ちなんて、初めてのウテナ以来だなあ。
 そして、しばらく待ってようやくやってきた次の電車に、私は乗り込んだのであった。

□いきなりスリーショット(^^)
 1駅で戸田に到着。約10ヶ月振りだ。
 去年も来ているし、部屋で地図見て確認してきたのだが、方向音痴の私はそれでも不安なので、改札を出てすぐの所にある近辺地図を見て、戸田市文化会館の場所を確認。そうそう、この細い道をまっすぐだったな。
 というわけで、割と路地裏なのに妙に車通りの激しい細道に入った私だが、目の前を歩く二人の姿が妙に気になる。距離にして10メートル程度。少し小走りして、距離を詰める。そして、二人の姿を観察。
 左側を歩く人影はショートカット、黄色い大きなバッグを肩から下げている。……どう見ても、ひーちゃんに見えるんですが(^^;
 しかし、右隣のロングヘアの娘に見覚えがない。ひーちゃんより背が高い。
 ゆーちゃんではない。社長でもない。苑ちゃんでもないし、北原マヤ嬢でもないよな。今日のキャストを思い出しながら、その後ろ姿を考えてみるのだが、誰とも一致しない。一体、あの娘は誰……?
 やっぱり、左側の娘がひーちゃんに見えるのも気のせいなのだろうか。
 その不安が、二人を追い越して顔を確認するという手段に拒否反応を示す。違ったら、なんか恥ずかしい(^^;
 しかし、浮かんでは消えていく名前の中に、ようやく一人のそれらしき娘の名前を見つけ出した。
 彩乃ちゃんだ!
 大森彩乃、「小夜曲」でルイ・ジェルマン役を務めた、エルスタッフ期待の新人である。
 「しらゆきひめ」にも出るのね。全然知らなかった(^^;
 というわけで、ようやく二人の後ろ姿に思い至った私は、再び小走りで二人の右横ちょっと前に出て、二人の顔を覗き込む。
 やっぱり、ひーちゃんと彩乃ちゃんだ!(^^)
 もう、心臓ドッキドキ状態(笑) まさか、こんなところで出会えるとは!
 このときばかりは、無神論者の私も神の存在を信じたくなったくらいだ(笑)
 タレントの会場入りは11時だと予想し、9時すぎに来たこと。
 寝ぼけて1つ前の駅で降りてしまったこと。
 その二つはどちらもマイナス要因なのだが、結果的には幸運を導いてた。
 タレントの会場入りを正確に9時と予想してもっと早く来ていたり、降りる駅を間違わなかったりしなければ、こんなところでひーちゃんに出会えるという幸運は授かれなかったのである。
 これでは、さすがの私も、神の一人くらいは信じたくもなる(笑)
 ……というわけで、上に書いたことが100%真実で、決して待ち伏せしてたわけじゃありません(^^;>疑っている方。大体、JRで来るなんて思ってもいなかったし(^^;
「おはようございまーす」
 二人にかける声がちょっぴり小声なのは、やっぱり移動中にこういうことをするのはマズいかなー、という申し訳なさから。なんか、待ち伏せしてたと思われそうだし(^^;
 でも、黙って後ろを尾けるっていうのも怪しげだし(^^;、何よりこの幸運を無駄にするのはもったいない。だから、声をかける。
「あっ!」
 ひーちゃんがちょっとびっくりしたような表情ながら、私を認識してくれた。ううっ、覚えられているって嬉しいなぁ(T^T) これが覚えられていない人だったら、「あなた誰?」状態ですからねー。って、彩乃ちゃんにはその状態のよーな(^^; ああ、自己紹介しとけばよかったかな。「ひーちゃんの追っかけです」とか(笑)
「おはようございますー」
 ひーちゃんからのご挨拶。
「早いですねぇ(^^;」
 まだ9時ちょっとすぎ。全くの予想外であった。
「そうですか?」
「入り待ちしようと思ってこんな時間に来たら、前を歩いているんですもん。びっくりしました(笑)」
 マジにびっくり。多分同じ電車だったんだろうけど、JRで来るとかそういう話以前に、全く予想すらしていなかった。
「11時くらいだと思ってました」
 と本音を告げてみると、
「それはちょっと(^^;」
 彩乃ちゃんと顔を見合わせるひーちゃん。それじゃあ、全然遅いらしい(^^; うーむ、読みが甘かった(^^;

「彩乃ちゃんも今日出るんですか?」
 来ているのだから当然のような気もするが(^^;
「はい」
「小人役?」
 確か魔女役はマヤ嬢だと聞いていたので、他に残っていそうなのは小人くらいしかいない。
 しかし。
「あはははは(笑)」
 二人に揃って笑われる(^^;
「こんな大きい小人だなんて(笑)」
「女のコの中で一番背高いよね」
 確かになるほど、隣のひーちゃんとはとても差が……(笑)
「女王様役です」
 彩乃ちゃんが教えてくれる。
「おお〜、女王様ですかー。頑張ってください(^^)」
 女王様って、魔女と同一人物じゃなかったっけ? ストーリーうろ覚えなので違ったかも(^^;(*2)
「女王様って、意地悪な役でしたっけ?(笑)」
「はい、意地悪です(^^;」
 でも、去年のセーラのゆーちゃんや苑ちゃんのように、そういう役の方が面白いんですよねー。楽しみ楽しみ(^^)

「そういえば、チケット持ってないんですよー(^^; ひーちゃん、くださいぃ」
 チケット持ってないのにこんなとこに来てどうするんですかねぇ(^^;>私(*3)
「え!? 私も持ってないですー(^^;」
 でしょうねぇ(^^; まあ、最初から期待はしていませんし(^^;;
「何とか入ってみますので、頑張ってくださいねー(^^)」
 といっても、全ては智だち頼み(^^;

「あ、雨っ」
 という声と共に、バッグから折り畳み傘を取り出す二人。
 ちっ。持っていなかったら(*4)入れてあげようと思ったのに(笑)
 もっとも、そのときは緊張していて、そんな考えは脳裏に浮かばなかったけど(^^;
 それにしても、彩乃ちゃんのバッグは小さいのに、どうしてひーちゃんのバッグはあんなにも大きいのだろう? 今考えるととても謎である。

「ひーちゃん、紫蘇嫌いでしたよねぇ?」
 にやにやしてしまうのは、確信犯だから(笑)
「はい、嫌いですけど……」
 びくびくするひーちゃん(笑) うう、こういうのも可愛いなぁ<悪人。
「北海道みやげに紫蘇ジュースって買ってきたんですよ。飲んでくださいね(笑)」
「い、いえ……(^^;」
 おー、嫌がってる嫌がってる(笑)
「いえー、私も紫蘇嫌いなんですけどね、結構甘くて飲めました。騙されたと思って、一口だけでも飲んでくださいよー」
 お願いモード発動(笑)
「ま、まあ、紫蘇嫌いっていうのは、舌触りとかそういうのですから……(^^;」
「じゃあ、大丈夫ですよ(^^)」
 さあ、果たしてひーちゃんは飲んでくれるのか!? 待て、次回!(笑)
 いじめっ子だなぁ(^^;>自分。

「本、読んでくれました?」
「はいー、読みましたよー(^^)」
 同人誌「ネコ・サル・バナナ(仮)」のことであるが、何も説明せずとも通じてくれるのはやはり嬉しい(^^)
「結構大変でしょ(笑)」
 文字が小さい上に、伊達に総ページ数148頁を誇ってはいない(笑)
「ほら、使ってますよー(^^)」
 と、バッグから下げられた「森谷密キーホルダー」を見せてくれる。
 わー、ホントに使ってくれてるんだあ(^^) 嬉しいですー(T^T)
「あ、私も使ってますよー(^^)」
 と、部屋の鍵を下げたおそろいのキーホルダーを見せる。おそろいおそろい(^^)
 このとき、彩乃ちゃんがちょっぴり感心したような(*5)表情を浮かべていたような気がするのは、気のせいだろうか?
 それにしても、本の話をしていたはずなのに、どうしてキーホルダーの話に?(^^;

 雨が降ったりやんだりで、傘も閉じたり開いたり。
 そうこうしている内に、いよいよ戸田市文化会館も間近に迫ってきて、
「あそこだよー」
 横断歩道で止まって、ひーちゃんが彩乃ちゃんに指差している。
 そうか、彩乃ちゃんは初めてだものね。

「彩乃ちゃん、小夜曲見ましたよー」
「ありがとうございます(^^)」
「……最初の奴だけですけど(^^;」
 渋谷にしか行ってませ〜ん(^^;
「いえいえ、それだけでも」
「カッコよかったですよー。来週も見に行きますー(^^)」
「ありがとうございます(^^)」
 来週はいよいよ渋谷凱旋公演である。
「来週はひーちゃん、売り子しないんですかー?」
 それが主の目的だったりする(爆)
「う〜ん、まだわからないです」
「期待してますのでー(^^)」

 さて、もう会館の横壁が見える位置まで来て思い出した。あそこには楽屋出入り口があるのだ。
「ひーちゃん、去年、表から出ていきましたよねー。せっかく出待ちしていたのにー」
 それを今でも恨んでいたりする(笑)
「あれはお母さんが来ていたので、社長に許可貰って……。でも、そのあと後ろにも行きましたよー」
 確かに来てくれたけど、私が気づいたときには時既に遅し(T^T)

 というわけで、いよいよ到着。
 ……かと思いきや、前から歩いてくる人影が一つ。
「おはようございますー」
 この大阪特有のイントネーションは、松井さん。つださんから来るようなことは聞いていたが、やっぱり入り待ちしていたか。
 松井さんは二人にレターを渡していた。マメだねぇ(^^;
 それにしても、ひーちゃん、彩乃ちゃんと一緒に私がスリーショットで歩いてきた姿を見た彼は、さぞかし驚いたことでしょうねぇ(笑)

 さて、楽屋口に行っちゃう前にプレゼントを渡してしまうことにする。結構重いのだ(^^;
「じゃあ、これが紫蘇ジュースです(笑)」
「ホントに紫蘇だぁ(^^;」
 ものすごくイヤそうな顔のひーちゃん(笑) ホントに嫌いなのねぇ。
「あと、これが北海道のドレッシングです」
 夕張メロンとひまわりと、あと1つなんだったかな。北海道の特産3品のドレッシングセット。
 さすがに、嫌いだと知っている紫蘇ジュース(これも北海道産)だけ渡すのも気が引けるので、用意してきたものだ。
「あと、本(*6)とかレターです」
 他に、去年の撮遊会の写真を使った自作テレカとか。
 ハガキカレンダーが一番上になっていたので、それに目を止めたひーちゃん、
「あれ? 智ちゃん?」
 そう、9月分の写真は、横浜撮茶会で智ちゃんに「例のポーズ」を取ってもらったので、同じく「例のポーズ」のひーちゃんの写真と並べてみたのだ(笑)
「本はスタッフからのメッセージを書いてますので」
「はい。ありがとうございます(^^)」
 そうして二人は、シャインズ神沢さんの見張る楽屋出入り口へと消えていったのであった。
「頑張ってくださいねー!」
 最後に声をかけることも忘れない。

 結局、8時から入り待ちしていたらしい松井さんに聞いたところ、もうほとんどのタレントが会場入りしてしまったとのこと。あう〜、ゆーちゃんにはおみやげ持ってきていたので会いたかったなあ。
 その後、マヤ嬢、杉山良子嬢、中村よしみ嬢が揃って現れ、ご挨拶。
 最後は車でやってきたアニキであった。
「アニキー、おはようございまーす!」
「早いな〜(笑)」
 感心したような呆れたような(笑)
「チケット持ってませ〜ん(笑)」
 と訴えたら、笑ってくれた(笑)
 そして、雨がひどくなってきたので、表玄関のフードの下で、開場を待つことに。

□開演
 その後は、大雨の中、ひたすら開場を待つ。
 ノンノンさん、しぶかきさん、つださん、ねこまさん、ボイドさん、arachinさんらが続々と登場。
 また、私のチケットを持って(笑)、千村さんが石田さんと登場。チケットありがとうございますー。>千村さん。
 つださんと戸田駅構内のマックに昼食に出かけたりして、ようやく14時40分。開場である。
 座席は前から5列目ほぼ真ん中、通路のすぐ後ろだ。
 12時05分。開演。
 司会のお姉さんが出てきて、お偉いさんの挨拶があるのは去年と同じ。

□シーン1・女王と魔法の鏡
 暗闇に包まれる場内。雷の効果音。おどろおどろしい音楽。舞台には怪しげで大きな鏡。
 その脇には、けったいな衣装(笑)に身を包んだ、女王様役の彩乃ちゃん。似合っていて雰囲気はなかなかいい(*7)

「鏡よ、鏡。世界中で一番美しいのは誰じゃ?」
 女王は魔女の力が閉じ込められた鏡に問う。その言外には、もちろん自分に決まっている、という自信が窺い取れる。
「それはもちろん女王様でございます」
 鏡に映る魔女(*8)の答えに、女王は満足げな笑みを浮かべるが、しかし、鏡はさらに言葉を継いだ。じきに白雪姫の方がはるかに美しくなる、と。その言葉に、激怒する女王。
「この私より美しいものの存在を許してなるものか!」

□シーン2・お城の舞踏会
 お城では、王様に新しい女王が嫁いできたことの歓迎の宴が行われていた。
 優雅にダンスのステップを踏む招待客たち(*9)
「白雪、新しい母上にごあいさつをしなさい」
 王様の言葉に、女王の前に跪く白雪姫。そして、女王の手を取ろうとし――
『この娘が白雪か。憎らしいほど美しい。さて、どうやって殺してしまおうか』
 ――それを避けるように倒れる女王(*10)

 それにしても、白雪姫の萠ちゃんはもちろん問題なし。王様のアニキもまあいいだろう。女王様の付き人(殺し屋)アントニオのアッキーもカッコいい。しかし……、しかし、竹中さんの王子様には無理があるような(^^; 萠ちゃんとのツーショットは、どう見ても父と娘……(^^;

□シーン3・森の動物たち
 気分が悪いという女王が舞踏会を退場し、白雪姫も森へと出てきていた。
 そこで出会った数匹の動物たち(*11)と無邪気に戯れる白雪姫。
 しかし、そこにやってくるは、女王の手下、殺し屋アントニオ(*12)
「恨みはないが死んでもらう」
 拳銃で白雪姫を狙うが、その間に立ちはだかる動物たち。
「そうはさせない! みんなで白雪姫の命を守るんだ!」
「みんな早く逃げて!」
 白雪姫の必死の説得も聞き入れられない。
 しかし、
 ――パーーーンッ!
 乾いた音が森の閑けさの中に響いた。
 地に倒れ伏すクマ。彼がアントニオの銃弾から身を挺して、白雪姫を守ったのだ。
「なぜだ!?」
 頭を抱えるアントニオ。
 彼には、自分の命を捨ててまで白雪姫を守る動物たちが理解できないのであった。

□シーン4・女王と魔法の鏡
 再び(*13)女王の私室(*14)
「おほほほほ。今夜の肉料理のおいしかったこと」(*15)
 高笑いが止まらない女王。
 魔法の鏡に、再び一番美しいのは誰かと問う。
 しかし、鏡の答えは変わらなかった。
「それは白雪姫でございます」
「そんな!? 白雪の心臓はさっき食べたはず!」(*16)
 現在白雪姫は森の小人の家に迷い込んですやすやと眠っているらしい。
「おのれ、白雪め!」
 女王の怒りに呼応して、雷もまた激しく打ちつけるのであった。

□シーン5・小人の家
 舞台上には小人の家が用意され、場内には陽気な音楽が流れ始める。それと共に客席側の照明が少し明るくなる。
 ということは!
 セーラのときと同じように、客席側から登場するということでは?
 思わず辺りをキョロキョロしてしまう(笑)
 そして、
「エイサッサー、エーイサッサー、エイサッエイサッエイサッサー♪」
 音楽以上に陽気な歌声で、右手側の出入り口から7人の小人たちが登場!
 しかも、ちょうど目の前が通路なものだから、そこを歩いていってくれる!
 先頭は、赤い衣装に身を包んだひーちゃんだ! お揃いの三角帽子が可愛いぞ!
 思わず見とれてしまった(^^)
 その後、客席の上の方を回って、再び目の前に小人たちがやってくる(^^)
 その頃には、自然と場内で手拍子が起こっていた。
 くぅぅぅぅ、可愛いねぇ。ひーちゃん以外見てないや(笑)

「エイサッサー、エーイサッサー、エイサッエイサッエイサッサー♪」
 陽気な歌声で仕事から帰ってきた7人の小人たちだが、
「しっ! 静かに!」(*17)
 リーダー(小人の名前)が他の皆を制した。
「俺たちのほかに誰かいるぞ!?」
 ということで、整列して点呼をとってみる。
「番号!」
「1!」
「2!」
「3!」
「4!」
「5!」
「6!」
「ほら見ろ、俺たちは……6人!?」
 俺たちは7人の小人。しかし、数えてみたら6人しかいない。
「今度はおいらが点呼をとるー!」
 続けて、グズでノロマのくせにでしゃばりなまぬけ(小人の名前)が、皆の嫌がる中無理矢理点呼をとったが、結果は同じ。6人しかいない。
「そういう古典的ギャグやめませんか?」
 しかし、学者(小人の名前)はあくまで冷静であった。(*18)
「あの辺の小人たちが白けていますよ」
 と、客席を示すが、
「あれは、小人じゃなくて子供だ!」
 それにはさすがにリーダーがツッコミ(笑) ツッコミなのかボケなのかわからないぞ、学者(笑)
 そして、今度はおたく(小人の名前)が、パンがなくなっていると騒ぎ出し、その騒々しさに目を覚ました白雪姫が、ようやく小屋から出てきた。互いに自己紹介を交わす(*19)
 赤色の衣装の小人がリーダー(ひーちゃん)。
 青色の衣装の小人が学者(ゆーちゃん)。
 紫色の衣装の小人がおたく(榎本誠氏)(*20)
 橙色の衣装の小人がゲラ(青木ナナ嬢)。
 緑色の衣装の小人がだんまり(及川みどり嬢)。
 水色の衣装の小人がダンディ(南乃苑嬢)(*21)
 黄色の衣装の小人がまぬけ(杉山良子嬢)。
 そして、新しい女王に嫌われていることを自覚していた白雪姫は、
「今日から白雪姫は俺たちの仲間だ!」
 という小人たちの誘いを受け、彼らと生活を共にすることにしたのであった。

□シーン5・女王と魔法の鏡
 またまた魔法の鏡の前の女王(*22)
 白雪姫が生きていることを知った女王は、白雪姫を毒りんごで仮死状態にして、小人たちに生き埋めさせようと画策する(*23)
 そのために、鏡の魔力でりんご売りのお婆さんへと変身(*24)
「ふぇーふぇっふぇっふぇっふぇっ」
 これからのことを考えると嬉しくてたまらないといった様子で、りんご売りのお婆さんは森へと出発した。

□シーン6・小人の家
 再び小人の家(*25)
 小人たちは仕事に出かけ、たった一人の白雪姫は表で動物たちと一緒に戯れていた(*26)
 しかし、動物たちも去り、本当に一人きりなってしまった白雪姫のもとへ、りんご売りのお婆さんがやってきた。水を一杯くれないか、という。
 もちろん、それに快く応じた白雪姫。しかし、それは水をくれたお礼と称して、皮に毒を塗ったりんごを渡すための作戦だったのだ。
「私、りんごが大好きなんです!」(*27)
 そうとは気づかない白雪姫は、笑顔で答える。
「それは好都合(笑)」
 お婆さんが思わず漏らしてしまった呟きも、白雪姫の耳には届かない。
 しかし、
「売り物をただでいただくのは悪いわ」
「みんなが帰ってきて、お食事のあとに食べます」
「りんごを洗うのを忘れてました」
「このりんごでアップルパイを作ります」
 などなど、何かと理由をつけて(*28)、リンゴを食べようとしない白雪姫に、お婆さんはイライラがつのるばかり(*29)
 それでも艱難辛苦の末、ようやく白雪姫に毒りんごをかじらせることに成功したお婆さん。白雪姫は地面に倒れ(*30)、手から毒りんごが転がり落ちた(*31)
「ふぇーふぇっふぇっふぇっふぇっ」
 お婆さんの高笑いは止まらない。

 そして、再び小人たちのテーマソングが流れ始める。
 今度は素直に舞台袖から出てくるかと思ったのだが、やはり客席側が明るくなり、しかも舞台下のライトまでもがくるくると客席や天井を照らして、客席の期待感をあおる(笑)
 自然と始まる手拍子。その雰囲気に乗せられて、きょろきょろと辺りを見まわす私。
「エイサッサー、エーイサッサー、エイサッエイサッエイサッサー♪」
 そして、陽気な歌声で、再び客席側から小人たち登場!
 歩くルートも一緒なので、私の前を2度通ることに(^^)
 先ほどは見とれていただけだったが、今度は2度とも手を振ってみる(^^) 子供たちが振る手に振り返す姿が、いいなあ、と思っていたのだ。
 すると、こっちを向いて手を振り返してくれるひーちゃん(^^) ありがとー!

「エイサッサー、エーイサッサー、エイサッエイサッエイサッサー♪」
 仕事から帰ってきた7人の小人たち。
「ただいまー!」
「ただいまー!」
「たっだいまー!」
「ただいま!」
「ただいまー!」
「ただいまー!」
 その、前以上に明るい声は、白雪姫の存在のおかげと言えるだろう。
 しかし、リーダーが、地面に倒れている白雪姫を見つけていた。
「あー、白雪姫がー!?」
 駆け寄るリーダー。そして、その鼓動を確かめる学者。
「結論から言うと、……白雪姫は死んでいる」
 また、ダンディーが地面に転がっているりんごを見つけていた。それには白雪姫の歯型がついている。
「待て! 危ないぞ、そのりんご!」
 それを毒りんごと判断した学者が注意した。
 そして、ダンマリが森から逃げていく魔女を発見し、ダンディーがそれを追おうとするものの、
「待て! もう手遅れだ……」
 リーダーが制し、一声にわっと泣き伏す小人たち。
「立派な棺を作って、白雪姫をお城に運んでやろう……」

□シーン8・女王の私室前
 その頃お城では、アントニオが王子に女王の悪巧みの全てを打ち明けていた。動物たちが身を挺した理由を理解できたのだろう。
 そして、女王の部屋の鏡を壊そうとする王子。帰ってくる女王。押し留めるアントニオ。短刀で一突きし、それを振り払わんとする女王。
 しかし、アントニオの命の灯火はまだ消えていなかった。
「王子! 早く!」
 必死に女王を押さえつけ、そして、ついに王子の剣は魔法の鏡をこなごなに砕いた。
 ――ガッシャーーーンッ!(*32)
 その魔力を失っていく鏡。
 女王の悪の心が鏡の魔女を呼んだのか。それとも、鏡の魔女が女王を悪の心に染めたのか。それは誰にもわからない。もしかしたら、鏡に映った魔女もまた、女王自身だったのかもしれない。
 とにもかくにも、女王もまた鏡と共に、その身を散らしたのであった。

□シーン9・城
 棺に入れられた白雪姫は、小人たちの手によって城へと運ばれていた。
 驚愕する王様と王子。
 リーダーは何も語らずに、ただ黙って王様の前で深々と頭を下げた。
 あの可愛い笑い声は、もう聞こえない。
 あの優しい微笑みも、もう返らない。
 悲しみも想い出も、海の底深くに沈めてしまおう。
 ここにいる全員の気持ちは、そんな重苦しいものであった。
 そのとき、棺を抱えていた6人の小人たちが、棺を落としてしまった。
「ああ、白雪姫……。可哀想に……」
 王子が落ちた棺の傍らに寄り添い、しかし、なんと棺の中からむっくりと起き上がる……白雪姫!(*33)
 周囲の驚きが、喜びの声に変わるのに時間はいらない。確かに、今、目の前で、白雪姫は生きているのだ!
「棺が落ちた衝撃で、白雪姫のかじったりんごのかけらが落ちたんだ!」
 王子が奇跡のあらましを解説する(*34)
「その通り! 白雪姫は死んでいなかったのだ!」
 偉そうな態度の学者に、リーダーが「お前が言うな!」という感じでツッコミをいれるが、もちろんその表情は満面の笑顔だ。
 王様は、「よくぞ白雪を連れてきてくれた」と、小人たちに褒美を約束し、小人たちは飛び跳ね喜ぶが、
「いや!」
 リーダーはそれを辞退した。
「俺たちは白雪姫がずっと友達でいてくれたら。それでいいよな、みんな!」
 もちろん、頷かない者などいるはずもなかった。
 そして、城中に――いや、きっと世界中に、喜びの歌が流れた……。

□出待ちは誰を待つ?
 というお話でした。
 まあ、子供の頃聞かされたストーリーとほとんど相違はありません。ラストシーン以外は(笑)
 終演後は特に何かあるでもなく、会館の外に出て、表玄関側の端の方で友人たちとお話。しばらく経ってから、楽屋出入り口のある方へと移動する。もちろん、出待ちするためだ(笑)
 すでに結構な人数が集まってきていたりする。まあ、出待ちの多さは人気のパロメーターか。
 さらにしばらく待って、ボランちゃんがレジアスを出入り口のすぐそばまで移動させる(*35)。さあ、いよいよか。
 ちょっと待ったところで、ようやく萠ちゃんと社長がご登場。
「萠ちゃんおつかれさまでしたー!」
 皆が一斉に声をかけ、萠ちゃんも笑顔で返してくれた。しかし、すぐに後部座席のスモークガラスの向こうに消えてしまう。運転はボランちゃんだ。
 レジアスがいなくなってすぐに、萠ちゃん以外の女性陣が一斉にご登場。ああ、愛しの君は柵の向こうに遠い……。
「ひーちゃん、おつかれさまでしたー!」
 返ってくるは、笑顔の会釈。
 そのままどこへ移動するのかと思っていたら、まっすぐに道路に出てきた。やっぱり、電車移動かい(^^;
 しかぁし、これはチャーンスっ!
「ゆーちゃん、プレゼントー!」
 駅へと向かって歩くゆーちゃんに声を掛けながら走り寄る。
「はい、北海道みやげです」
 と、ワインの箱を渡す。
「また、北海道に帰ってたんですかぁ?」
 「また」って言われても、実家だし(^^;
 それに、名古屋でそのことは伝えていたのに、すっかり忘れられているのね。うるうる(;_;)
 ……まあいい。北海道みやげを買ってくる男としては認知されているようだ(笑)
「今度はカルピスの味なんて言わせませんから(笑)」
「カルピス?」
 怪訝そうな表情を浮かべるゆーちゃん。
「あ、違った、ヤクルトの味(^^;」
 緊張してうまく言葉が出てこない(^^;
 ひーちゃんバースディお茶会で渡したラベンダーワイン。それの評価が「ヤクルトの味」だったのだ(笑)(*36)
「あと、これレターです」
 胸ポケットに入れていたので、あやうく忘れるところだった(^^;
「あ、夕張メロンだー(^^)」
 ワインの箱を見たゆーちゃんの嬉しそうな声だが、
「あうー、違いますー、ブドウですー(^^;」
「でも、箱に“夕張メロン”って……あっ、“夕張メロン城”か」
 そう、夕張メロン城でしか売られていない(らしい)、ブドウがナイアガラ種のワインなんです(*37)
 実は夕張メロン製のワイン(というか果実酒)もあったんですけど、いざ試飲してみたら、メロンジュースの味だったんですよね(^^; “ナイアガラ”の方が結構素直にブドウの味が楽しめていいんじゃないかなー、と思ったわけなんですが……。
 これは、次のおみやげは決定ってことですかね(笑)
 というわけで、プレゼントを渡すだけでタイムアップ。さすがに、駅に歩いていくタレントご一行の後を尾けるのはヤバすぎる(^^;
 ああ、せっかくひーちゃんがこっちから出てきてくれたというのに、お話することができなかったのが残念。
 そして、その後はいつものように、総勢8名でOFF会へとなだれ込んだのであった。

*1: この辺、ひーちゃんへの言い訳になっているな(^^;
*2: その記憶は正しかったようですが、舞台の都合というやつでしょう。
*3: 一応、入手手段はあるのですが、まだちょっと不安なもので……(^^;
*4: この天気で持っていないわけがない(^^;
*5: 何に?
*6: 「ネコ・サル・バナナ(仮)」。
*7: その演出に、泣き出す子供たちまで現れる始末であった(^^;
*8: 魔法の鏡の魔女役ってマヤ嬢だったよなあ? 雰囲気出すぎていて……怖い(^^;
*9: その中に、小人役のはずの苑ちゃんがいたりした(^^;
*10: こ、怖い(笑)
*11: 着ぐるみの動物たちの演技が妙に笑える(笑) うさぎ、クマ、他に何がいたっけかなあ(^^;
*12: 登場時の歌は妙に歌いづらそうであった(^^;
*13: うーん、シーンの移り変わりが激しいなあ。こう考えると、びっくり公演って偉大だったのかも(笑)
*14: もちろん雰囲気作りのために場内は暗闇に包まれ、子供の泣き声がうるさい(^^;
*15: いきなりヤバそうな発言だ(^^;
*16: きゃあ、やっぱり(^^; こわいわ(^^;;
*17: ひーちゃん、第一声。
*18: 本橋順子に引き続き、ゆーちゃん、地のまま、という噂も(笑)
*19: でも、セリフが少ないせいもあってか、おたくとゲラは全くキャラクターが生かされていなかったような(^^;
*20: ゆーちゃんがおたくではないのね(笑)
*21: さすが7人の中で一番おしゃれなだけあって、唯一、スカーフを巻いて、帽子にもアクセサリー(?)をつけている。
*22: だから、お子様を泣かせないように(^^;>彩乃ちゃん(笑)
*23: とことんあくどいですねえ(^^;
*24: 早替わりではなく、別人――鏡役だったマヤ嬢である。フードを目深にかぶり、腰を折り、いかにも下卑た笑い声をあげるお婆さんに、なお高まる客席の泣き声(^^;
*25: 相変わらず場面転換が激しい。
*26: クマが殺されたことなどもう忘れ去られたようだ(^^;
*27: ああ、本人とかぶってる(笑)
*28: しかもその理由に悪気はない。
*29: ここの萠ちゃんとマヤ嬢のやりとりは笑えました(笑)
*30: 倒れるシーンは、予想通りの大仰な効果音であった(笑)
*31: 萠ちゃんの手からこぼれたりんごが舞台上を転がり、それが客席側に落ちてくるのを期待して身を乗り出していた最前列の人が数人(笑)
*32: でも、割れたような演出には見えなかったんですが(^^;
*33: あら、ホントに棺の中に入っていたのね(^^;
*34: でも、原作もそうなの? やっぱり、お姫様は王子様のキスで目覚めないと、らしくないよね〜。
*35: ボランちゃんって運転できたのね(^^;
*36: なお、その後、私もラベンダーワインを飲んでみたが、味はともかく、確かに匂いはヤクルトの匂いであった(^^;
*37: ナイアガラを使ったワインは他のメーカーからも出ています。